概要
しかし、その実態は、偽の予言によって人心と政局を操る王国直属の特務機関だった。
若き少佐と予言の姫が、嘘の神託を武器に王国の敵と渡り合う。
これは、予言をめぐる騙しあいの物語。
※本作の舞台は、第一次世界大戦直後のイギリスをモチーフにしています。
※全10話 毎日更新 完結保証
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!偽予言による、とてつもなく壮大な物語!!!
士官学校を出たばかりのソーン少尉が配属された先は、予言編纂局という名の変わった部署だった。
そこは「予言の姫」による神託を広く国民に伝えて国を一つにまとめ、さらには政局を操るための機関である。
ソーン少尉は姫の護衛のために、上官のヴァンス少佐に連れられてとある館に向かう。
そこで使用人の手を焼かせるようなオテンバでありながら、どこか大人びた雰囲気をも合わせ持つ「予言の姫」・リリアーナと会う。(本人はリリと呼ばせたいようだ)
さっそく仕事の一部始終を見ることになるのだが、どうやらリリが予言者であるというのは嘘のようで……。
予言による国内統治、そして諸外国の反応……この世界観の構築には魅…続きを読む - ★★★ Excellent!!!スパイは誰だ? スパイのスパイは味方か?
普段はホラー小説を主戦場にしている仁木一青さんが書かれた、ミステリー&アクションものです。カクヨム10出品作です。
とても、血沸き肉躍る小説でした。ホラー以外の作品もよいですねー。
舞台は、第一次大戦後のイギリス風のある国。その国のリリアーナ姫は、国民に予言を下すことで治安を維持しています。しかし、その予言を肯定する覇声派もいれば、魔女の言葉として弾劾する断声派もいて、思想対立は激化し、スパイが暗躍してテロも頻発。
そこで、予言を管轄する予言編纂局は、断声派弱体のため、ある一策を講じます。
ネタバレがアレなので、このくらいにしますが、予言の真偽も含めて、複雑に絡み合った謎ときが鮮…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あまりに効果的な、偽予言の真髄。
とある国に、予言の姫がいた。
宝石のように青い瞳を有し、アッシュブロンドの髪を持つ、十歳の姫の名前はリリアーナ。
天真爛漫な立ち振る舞い。奇想天外な発言をする彼女はこの国では予言の姫として知られ、多くの者は彼女のことを熱狂するように信じていた。
物語は、本作の主人公であるジュリアン・ヴァンス少佐と、ソーン少尉が、前述したリリアーナ姫と会うところから始まるのだが——といったお話です。
読んでいて、とても面白かったです。アクションとミステリの合わせ技なのですが、フェアな謎解きの面と、ストーリーの面白さ、そして作者である仁木様の非常に綺麗かつ繊細な文体が作品をより引き立たせていると思いまし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!キャラ良し・ロジック良し・サプライズ良し。三方良しの傑作ミステリー!!
こんな作風を隠し持っていたとは、と仁木様の筆の多彩さに戦いています。
普段は短編ホラーを中心に執筆されている仁木様が、今回はアクションミステリーに挑戦! 物凄いクオリティーの作品がここに誕生しました!
登場する主なキャラクターは「予言の姫」ことリリアーナ、視点人物のヴァンス少佐、少佐の上司(?)みたいな立ち位置のスタンホープ中佐、新米のソーン少尉。あとはスパイのウイリアムなどなど。その誰もが強い個性を持っており、小説にスパイスを加えています。スパイスというかもはやメインディッシュか。
特にリリアーナ(通称リリ)とヴァンス少佐の信頼関係が読んでいてホッコリします。リリはワガママだ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!姫殿下は予言を詠う
ある国には、予言を詠う姫殿下がいた。彼女を守り予言を通す国家機密機関、「予言騎士団」。まだ二十代半ばのジュリアン・ヴァンス少佐もそのひとりだ。
彼らは自嘲を込めて自らを「偽予言騎士団」と呼ぶ。その理由とは――。
読んでいると情景が脳裏に浮かびます。世界観がしっかりと構築されており、その世界に「予言を与える姫殿下」という魅力的なキャラクターであるリリアーナを中心として、ジュリアン・ヴァンス少佐が魅力的なキャラクターとして隣を固めています。
「予言の姫」を盲信する輩もいれば、反対に否定派もいて、どうやら内部にはスパイもいる様子…。姫殿下を守るのもたいへんです。
「予言の姫」という存在が政治…続きを読む