概要
思考を広げるために物語を添えて。
司書見習いのアリスが赴任した「無限書庫」は、天井まで届く書架が果てしなく続く古代図書館だった。
最初の仕事は単純なはずだった——配架リストの記号順に、本を棚へ戻すだけ。しかし記号の羅列を眺めるうちに、アリスは気づく。これは一本の線ではない。幹から枝が分かれ、さらに小枝が分かれる——木だ。
その発見を皮切りに、アリスの問いは止まらなくなる。なぜ一冊の本は一箇所にしか置けないのか。「広い本」と「深い本」はなぜ別の棚にあるのか。本と本のあいだに走る無数の糸は、何を意味するのか。
師の老司書エマは、問うたびに「もう少しよく見てごらん」と返すだけだ。
三年間の問いと発見の果てに、アリスはついて最後の試練に立つ。エマから手渡された紙には、たった一行。
「『知識』とは何か?」
本の中にあるので
最初の仕事は単純なはずだった——配架リストの記号順に、本を棚へ戻すだけ。しかし記号の羅列を眺めるうちに、アリスは気づく。これは一本の線ではない。幹から枝が分かれ、さらに小枝が分かれる——木だ。
その発見を皮切りに、アリスの問いは止まらなくなる。なぜ一冊の本は一箇所にしか置けないのか。「広い本」と「深い本」はなぜ別の棚にあるのか。本と本のあいだに走る無数の糸は、何を意味するのか。
師の老司書エマは、問うたびに「もう少しよく見てごらん」と返すだけだ。
三年間の問いと発見の果てに、アリスはついて最後の試練に立つ。エマから手渡された紙には、たった一行。
「『知識』とは何か?」
本の中にあるので
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!本の繋がりを結び、見えてくるのは多次元書庫の構造
一見ファンタジーのように見えるけれども、現実の図書館にも通じる話。物語的な面白さとは少し違うけれども、繋がりが分かるごとに、今まで見えていた図書館の認識が、どんどん巨大に、膨大になっていく様が面白いです。
図書館が好きな人、あるいは私のように本は好きでも図書館とは縁遠い人、あるいは研究職でよく図書館を利用する方へ。……もっとも、図書館を使い慣れている人は、こうした構造を直感的に理解しているのだろうなと思うと、なんだか恰好いいですね。
そんな図書館利用の一助になる作品。いつか自由に線を辿り、自分の求めるままに情報を辿れたら、大きな自信に繋がりそうです。