いやぁ、沁みる...。銀河鉄道の夜を読んだことがない人でも、これは刺さることでしょう。孤独に仕事を続ける都市機能の管理人と、居場所のない子猫のような助手。そんな二人が、都市の意味と人との距離感を少しだけ書き換えていく物語です。淡々とレールの上を運ばれながら変わらない景色を眺めていたら、いつの間にか見知らぬ土地へ運ばれてしまっていたような。かと思えば、たどり着いた先は見慣れたはずのいつもの駅で、ただ自分の世界の見方が変わっていただけのような。この不思議で優しい鉄道旅行に、ぜひみなさんも参加してください。
淡々とつづられつつも、出てくる星──アルビレオ──の名前に目を奪われます。そこからは、あたかも鉄道に乗ったかのように、物語が始まります。そう、鉄道のように、カタンカタン、カタンカタンとやさしく揺らされているように。終盤、主人公が、猫を撫でるようになった、というのが一番グッときます。ああ、このための物語なんだなぁと、ターミナルに着いたような、そんな感慨深さを胸に抱きました。ぜひ、ご一読を。
前衛的なショートムービーを見ているような。そんな感覚を覚えます。するりと読み終わった後にくる深い余韻には、長い詩編を読んだような独特の味わいがあります。どうぞ、一度、ご堪能ください。
オマージュ作品って本当に難しい。ともすれば、元の作品に引きずられて自分の世界観を見失ってしまいがちだが、イエロウさんの作品は、ちゃんと元の作品を自分の世界に引きずり込んでいる。素晴らしい!!そして、言葉の一つ一つが丁寧で優しい。お勧めの作品です。
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