概要
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- ★★★ Excellent!!!偏見をそっと溶かす、温かな実話エッセイ 🌸🌙
『温めていた話』は、「全盲の同僚」という一見 “特別” に見える存在を、驚きと尊敬と少しのユーモアを交えながら、とてもやわらかいまなざしで描いたエッセイでした🌸👓
作者は最初、「見えない先生で大丈夫なの?」という周囲の不安や偏見を共有しつつも、実際に一緒に働く中で、その先生が “見えていないはずのもの” を驚くほど正確に捉えていることに気づいていきます 😮💡
印象的なのは、作者がその先生を “すごい特別な人” として持ち上げるのではなく、あくまで「同僚」として、時に笑い合い、時に驚かされる関係として描いているところです ☕️✨
そこには、障害を“ドラマチックな感動”に消費するのではなく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!世界を感じる方法はみんな違う。だから素晴らしい
〝全盲〟という言葉にまとわりつく固定観念を解いてくれるエッセイです。
作者のしゃもこさんが元同僚の教諭のエピソードを語っています。
見えない方の世界を捉え方。
見える方の社会で暮らす見えない方たちのその方法は、知恵と観察と経験の積み重ねでした。
声で体格を推測し、匂い足音で人物を識別し、伝わる熱やわずかな動作の変化から心身の状態を察する。
そのエビソードは、驚きと新味に溢れています。
見えない人が世界を知る手立ての確かさは、後半に書かれた、生徒のカウンセリングを担当していたという事柄でさらに強く印象づけられます。
全盲の先生が生徒を見えない先生ではなく、むしろ、生徒のことがよく見えてい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!心温まるお話を読みたいならこれです!
筆者様の元同僚のお話です。その元同僚は全盲で、その方から聞いた盲の世界を記したエッセイです。
他人様に自分の文章を読んでもらう上で、つかみって大切ですよね。最初に何が書いてあるか、それで読むかどうかを決めますもの。そして、この筆者様のつかみがとてもユニークなのです。さらっと書いてあるんです、ご自分の経歴を。
『占い師になりたての頃、生活のために非常勤講師をしていた』と。
えっ?今なんて書いてあったの?
思わず二度見しました。占い師?生活のために非常勤講師?もうこれだけで私の心は鷲掴みにされ、その先を読まずにはいられません。
で、その先の内容、盲の方にしか分からない世界が描かれていて、先の内容…続きを読む - ★★★ Excellent!!!彼らは私よりもずっとたくさんのことを、世界から受け取っている
目の見えない方はその他の感覚がより鋭くなる。
そんな話を聞いたことがある方は多いかもしれない。
この作品で語られるのは、著者のかつての同僚で全盲の方のお話である。
繊細で扱うのに慎重になる話題だと感じてしまいがちなテーマだが、著者はそれを“普通”に語ってくれる。
こういう質問をしたらこう答えてくれたとか、こんなことができたとか、こんなことを楽しんでいたとか。
正直、冒頭を読んだ時は身構えてしまっていた。
でも読み始めてみると、その普通さが読者である私にとっては心地よかった。
この元同僚の方も、この著者の普通さが心地よくていろんな質問にも答えていたのではないかと想像する。
著者…続きを読む