なによりも、冒頭のわんちゃんの描写がほのぼのとしていて温かい気持ちになる。ひなたで太陽のにおいをたくさんに蓄えた、ふわふわの犬。もこもこのお尻。そんな素敵な生き物の姿が、自然と脳内にイメージされた。そこから、ラスト。恐ろしい結末。温かい気持ちとの落差に、冷水をかけられたかのような衝撃が襲う。おぞましく、震えが止まらない想像に、胸をおさえてうずくまりたくなった。ぜひご一読を。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(136文字)
一読、ホンワカした、豆柴の話です。ですが、最後の最後の、文章が、実に、怖い。ホントに怖い。これは、まるで、ミステリーを読んでいるような感じです。もう一度言います。最後の文章が、もの凄く、怖いのです。
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玄関のドアを開けたら、タタタッと飼い主の元へ駆け寄ってきて足元から離れない。散歩に連れて行けばただ歩いているだけで道行く人に可愛いね、と声をかけられる。そんなアイドルのような豆柴。生きてるだけで偉い豆柴。お隣のママさんに抱かれた豆柴、震えてます。もしかして愛されてないんでしょうか。それとも――震える豆柴の瞳に映る真実に迫ります。
犬の視線を通して、人間の家庭の歪みを描く短編。最後に突きつけられる事実は、読者の倫理観にも問いかけているように感じました。
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