SFは無条件で応援したくなります。応援します。
6話まで読みました。1話の実験記録はまだ現実と地続きですが、2話から近未来に飛び立ちます。船団人のテクノロジーが描かれ、地上人は虫みたいなものかなと思わせられる。そしたら地上人・野坂が、異常に強いのだから引き込まれる。野平とヨウコの会話は皮肉たっぷりで、往年のアクション洋画のような掛け合いが楽しい。勢力が色々あって、設定が飲み込み辛い人もいるかもしれないが、会話が楽しいので読み進めてほしい。
世界観が独特で、それを文体で表しているながら素晴らしいと思います。ただそんな中でも現実離れしすぎず、現実の延長線上に位置しているのが面白いなと感じました…雰囲気に関わらず読みやすいのも魅力です。面白かったです!
読んでいて自分の身体が撃ち抜かれたと感じる程の描写。鼓膜に響いてくる音の連続。目の奥に残る、血肉の色彩の感触。どれもが残酷なまでに、五感の中に浮き上がります。それなのに、読むことを止められないのは、主人公たちの考え方が、作中に出てくる曲のように美しいから。最初はSFハードボイルドのように感じますが、私たち日本人が忘れかけたノスタルジーを思い出させてくれる作品です。読み終わった後の胸に来る重さが、心地よいのです。
全64エピソードからなる大長編のSF小説です。日本を舞台に物語が丁寧に進行します。完結長編ということでエピソードの一つ一つが非常に綺麗かつ、丁寧に纏まっており、作者さんの情熱、おそらく何度もしたであろう改稿の努力が伺え、読者を引き込む内容となっています。全体的にシリアスなトーンですが、読後感はスッキリしており、楽しめる作品だと思います。
SFというジャンルは、お堅くて非常に頭を使う印象が多少なりともありますが、今作品においては情報がすらすらと頭に入ってきます。文体で近未来感を維持しつつ、そのうえで読者が抵抗なく読めるよう配慮している手腕はお見事だと思いました。あと導入が他ジャンルではまず目にしない形となっていて面白いです!あ、こういう作品なのかぁ、と1話見ただけでつかめるバッチリな掴みでした!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(189文字)
スリリングな戦闘描写!超文明の地下から地上へ⁉️彼女は果たして任務を全うできるのか??是非貴方の目で読んでいただきたい!!
「記録不可」「情報開示請求対象外」という冷徹な警告文の羅列に、背筋が凍るような臨場感を覚えました。 公文書の形式だけで、戦時下から続く非人道的なプロジェクトの歴史と、その結果生まれた「ギフテッド(美緒)」の異質さを描き出す手腕が本当にお見事です。 最後に「本人の同意」という言葉が出てきたことで、美緒という少女が単なる実験体以上の力を持っているのではないかと、期待と恐怖が膨らみます!
IQの高い人の頭の中身を覗いてる気分。一貫して語り手の知能の高さを反映した、理路整然としつつも感情が欠落したような文体が続きます。読み進めていくうちに、天才(=ギフテッド)ならではの苦悩が見えてきます。最初は一見、バラバラな事象を書いているようで、物語が進むうちにそれらがだんだん一つの方向を向いていく。まだ途中ですが、一話一話が非常に上質な作品を読んだ後のような読後感にさせてくれる、そんな一作です。
素直に面白い!!単なるSF物という言葉では片付けられないほど、独自の世界観(領域)が広く深く展開している。更に、設定が斬新だ。UFOが地球人を攫うというのはよくあるが、地底人が地上人を攫うというのは…これ以上書くとネタバレするので、とにかく読んで欲しい。
近未来観の世界を描いた作品です!すごく惹かれやすい設定で自分は好きな作品でした!
極秘文書や視点の切り替えを用いた構成が印象的で、世界観が少しずつ立ち上がっていく感覚が心地よい作品。人工知能、脳の進化、地下世界という重厚な題材を扱いながらも、人物同士の距離感や会話が丁寧で、単なるSF設定語りに終わっていない点が魅力です。特に価値観の異なる立場が自然に交差していく流れは読み応えがあり、「正しさとは何か」を読者に静かに問いかけてきます。断片的に示される情報が強い引力を持っており、物語がどこへ向かうのか非常に気になります。今後の展開とテーマの深化に期待したい一作。