うっかり教室に忘れ物をしてしまったから、取りに戻る。――この行為自体は学生時代にまれによくあることではありますが、ここで偶然出会った水原君との会話が、なんとなく心に残っている主人公。何か大きな変化があるわけではないし、水原君のその後に関わっていくわけでもないのだけど、自分の身にもこういうことがあったような気がしてきます。なんだかエモのあるいい短編でした。
情景描写が巧みで、また深いメッセージ性に唸らされました。恋でも、ましてや友情でもない複雑な感情。「ただそこにいるだけの存在」。過ぎ去りし学生時代の自分を思い出しました。きっと、誰にでもそういう存在はいることでしょう。そして、ふとした瞬間にあの子は顔をのぞかせる。美しく、どこか切なさも感じる作品をありがとうございました✨✨
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