概要
年末にしか営業をしない変わった蕎麦屋には、今日も一筋縄にいかない客が訪れるのであった……。
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- ★★★ Excellent!!!ちょっと特別な蕎麦屋があるんです、今年の年越し蕎麦はそこで食べませんか
ちょっと細い道に入った、わかりづらいところに建ってる蕎麦屋なんですが、そこの蕎麦はもう、一度食べたらやめられなくなるんですよ。
そう、食べずにはいられなくなるんです。食べたあと、ちょっとするともう、店に行かずにいられなくなる。
どう、興味が湧いてきませんか?
でもね、この店には困ったことがありまして、年末にしか営業してないんです。
食べたあとすぐにでも また食べなきゃたまらなくなるのに、それが叶うのは年末だけ。
あっ、気になります? そうでしょう、そうでしょう。
ぜひ行ってみてくださいよ。
その店の蕎麦を食べずにいられない理由、よーくわかりますから。
……うっ、困ったな、私もそろそろ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あくどい奴ら! でも、その「あくどさ」にも超絶なオリジナリティが!!!
とんでもない蕎麦屋だ! ととにかく圧倒されることになります。
「藤庵」と看板の出ている一軒の蕎麦屋。そこに深刻そうな顔の客がやってくる。
その客はどうも「祠」を破壊してしまったらしく。そのために「呪いが解ける蕎麦」を食べたいという。
そうやって蕎麦を食べて帰る客だったが、この店の蕎麦には「とある仕掛け」があって。
なんという、悪徳な奴らか! と読者は真相を知って最初に考えることになります。
でも、この蕎麦屋で行われている「悪徳な所業」のオリジナリティの高さに、気が付けば夢中になっていることでしょう。
店にやってくる客たち。その客が抱えている「問題(というか蕎麦屋の仕掛け…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美味しいお蕎麦の、大満足セットメニュー
冬の寒さにコートの襟を立てて行く。
都会の雑踏を避けて細い路地へと入ると、
何処からともなく美味しそうな鰹出汁の
軽やかな香が流れて来る。
そこは 年末にしか営業しない不思議な
蕎麦屋 『藤庵』
店主の藤吉と、若い店員の秀吉で切盛り
しているこの蕎麦屋には、今日も
切羽詰まった曰く付きの客が一杯の温かい
蕎麦を求めてやって来る。
青い顔で来店するや、食券も買わずに
テーブルで震える男性客は、ホラー作家。
恐ろしい曰くのある祠を壊してしまったと
いうこの男は、祟られて死ぬ前に
美味しい蕎麦を食べたいと言うが…。
小気味良い語りと微妙なツッコミ所を
用意して…とんでもない所へと…続きを読む