ただ静かに、永遠に
- ★★★ Excellent!!!
どーうしましょう……。
紹介文で泣くのを覚悟し、作品を読みはじめて早いうちに切なくなり、それからはもうずっと読みづらくて……だって見えないのです、画面が、文字が……。
やっと読み終えましたが、本当、どうしましょう……。
ただただ、ひたすらに純粋で、あたたかいお話です。それだからこそ、泣けてしかたないのです。
10月31日。ひとびとは1年のうちでこの日だけ、遠くへ逝ってしまったひとに会える。
大好きな姿を見て、大好きな声を聴いて、今までとなにも変わらないふうに、ふれあえる。
離れてしまったひとと会えるのは、AIが、そのひとの生前の情報を記録して、再現しているから。
アップデートすれば、そのひとが一緒に生きているように記憶を重ねていく。
けれどもこの日、リナの恋人のダイゴはそれを拒んだ——。
リナと一緒に「どうして?」と思いました。けれどその理由の優しいこと、あたたかいこと。
果たしてリナがどんな決断をするか……ぜひ、ご覧ください。
このレビューがこうして文字で伝えられるものでよかったと、心から思っています。
私が今しゃべっていたなら、声が震えて震えて、あなたさまには聞き取れたものじゃないでしょうから。
この魅力はとても伝えきれません。素敵な作品です、読んでみてください。