セルフマイニングという新解釈を贈りたい

読み終えた私の胸に、セルフマイニングという言葉が浮かび上がりました。
既にある言葉なのか調べると、仮想通貨に関する用語のようです。

しかしそんな従来の意味でなく祝福の意味で、主人公の『私』に贈りたいと思うのです。

アーバンマイニングという言葉があります。
壊れたりして用を終えた製品から、レアメタルやレアアースなどを回収することです。
人も、あるいは意思ある者すべてにも、同じことができるのではないかと。

誰しも病や老い、ほかにも様々な要因で、それまでにあった『いつも』を手放さなければならない時が来ます。
悲しく、寂しく思うのは当然で、立ち止まってしまうこともあります。
でも『私』の中にある培ったあれこれは、『私』の思いさえ変えられれば活かせるのです。
難しいのは、思いを変える部分なのです。

セルフマイニングに成功した『私』を、読者である私は尊敬します。
また多くの困難があるかもしれませんが、きっとうまく躱していくでしょう。

レビューになっていないかもしれませんが、この作品を読んでの正直な感想でした。

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