概要
魔法が衰退した世界で《聖》《闇》の二属性持ちの男の娘が騎士を目指す
魔法も属性も少しずつ衰退していく世界で、セレスティア聖王国、北部ノルヴェルンを治める伯爵家に生まれたステラート・エルディア――通称ステラは、母に似た可憐で華奢な容姿を持つ男の子だった。“奇跡”と呼ばれるほどの才能を持っている母、その血を継いだ癒しの力は優秀だ。
――けれど、ステラは騎士の才は無かった。
体は弱く、長く走ることもできない。騎士に必要な体力も、剣の腕もない。父や姉のように前線に立つことはできなかった。
そんなある日。丘にひっそりと咲いていた、美しい黒薔薇の世話を続けていたら――いつの間にか、もうひとつの属性に目覚めていた。
それは、本来なら決して両立しない力。聖なる癒しを宿す少年が、相反する属性を持つという“異常”。噂は広まり、やがて国中に知れ渡っていく。
これは、魔法
――けれど、ステラは騎士の才は無かった。
体は弱く、長く走ることもできない。騎士に必要な体力も、剣の腕もない。父や姉のように前線に立つことはできなかった。
そんなある日。丘にひっそりと咲いていた、美しい黒薔薇の世話を続けていたら――いつの間にか、もうひとつの属性に目覚めていた。
それは、本来なら決して両立しない力。聖なる癒しを宿す少年が、相反する属性を持つという“異常”。噂は広まり、やがて国中に知れ渡っていく。
これは、魔法
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!調和した相反する力
生まれながらの光の力と、不意に目覚めた闇の力を宿した少年が、自身が目指す将来を探していく異世界ファンタジー作品です。
主人公は偉大な騎士である父と、高名な癒し手の母の間に生まれた息子。
彼本人は騎士となることを望んでいますが、むしろ才能は癒し手側に偏っていました。
望む先で誰かの足を引っ張るなら、向いている先で人の役に立ちたい。
一度は将来を定めようとした主人公でしたが、彼には国でも類を見ない闇の力が宿っていることが判明します。
何ができるかは分からないものの、何かが自分を変えてくれるかもしれない。
主人公は再び、自分の将来を見つめます。
果たして彼は、夢を叶えられるのか。
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