概要
ストレスを抱えた人間の話し相手として働いている。
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- ★★★ Excellent!!!それは本当にわたしたちが望んだ未来ですか?
死者の脳をアンドロイドに移植する。
そして、その人(脳)に見合った仕事をさせる。
機械の体と人間の脳を持つそれらは「Reノイド」と呼ばれた――そんな世の中のお話です。
主人公マナもReノイドとして与えられた役目を果たし続けています。
利用客と会話をしながら、マナはある記憶をこっそり思い返します。
その日の仕事を終えて眠りに落ちるときも。
――まなちゃん
「彼」の声を、マナは何度も記憶の果てから手繰り寄せてみるのでした。
途中で脳が破損すればトリミングを施され、別の場所で再利用されるReノイドたち。
老いることのない体。
それは、わたしたちの望んだ未来なのでしょうか。
ひとりのアンド…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あいしてるよ
おお……やっと読めた作品!
タグや参加されている企画を見て尻込みしていましたが、読んでよかったと はっきり言える作品です。
人口減少が進みに進み、ついに亡くなった方の「脳」を「機械」に移植し 労力に使うようになった世界を背景に、「記憶」によって深い愛を描いた切なくも美しい物語です。
そうですね、本当に……なんでしょう、もうこちらの「脳」はこの物語に浸りきってあんまり働いていないのですが……とにかく、素敵な作品でした。
あまり語っては結末を明かしてしまいかねませんが、「私は悲しい物語にとんでもなく弱いです」と小恥ずかしい自己紹介をしました上で、「私でも読めて、しんみり、じんわりと心地よく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!死者の脳で生きる少女が、喪われた記憶と愛の残響を探す近未来譚
この物語は
まるで近未来の光に照らされた影のよう⋯⋯
人々が〝増えること〟を
やめてしまった世界で
なお静かに脈打つもの──
それは機械では測れない
名もなき痛みの震えである。
語り口は淡々としているのに
行間には熱が宿る。
生と死
記憶と役割
呼び名と存在
そのどれもが薄く歪み、揺らぎ
読んでいて胸の奥に冷たい指先で触れてくる。
マナという存在は
無垢でありながら透明ではなく
透明でありながら無機物ではない──
その揺らぎの描写が
心に静かな残響を残すようでした。
ひとつひとつの情景は小さく、丁寧で
しかしその背後には
世界全体の崩壊の匂いがほのかに漂う。
それが読者に…続きを読む