概要
結末を失った物語を巡る物語です
中学の頃、野球の強豪校のスカウトにも注目されていた鵲春一(かささぎ はるいち)だが、肩を壊し今ではただの高校生になった。
そんな彼の隣の席に座るのは、黒く長い髪はボサボサで、丸い大きなメガネを掛けているせいで、表情は窺えない如何にもな地味系女子の桜ノ宮栞(さくらのみや しおり)。
普段は本を読んでいるせいもあり、ただでさえ見えない顔をはっきりと見た者も少ないとか。
ある日、そんな桜ノ宮栞が行方不明になる。
だが、最後に接触したであろう人物は春一で、彼は何か手掛かりがないかと、彼女の机の中にあった一冊の文庫本を手に取る。
挟まれた栞を辿ると、そこから先がまるでぐちゃぐちゃに黒塗りされたように読めたものではなかった。
しかし、その中に一文だけ読み取れる箇所があった。
『この物語は
そんな彼の隣の席に座るのは、黒く長い髪はボサボサで、丸い大きなメガネを掛けているせいで、表情は窺えない如何にもな地味系女子の桜ノ宮栞(さくらのみや しおり)。
普段は本を読んでいるせいもあり、ただでさえ見えない顔をはっきりと見た者も少ないとか。
ある日、そんな桜ノ宮栞が行方不明になる。
だが、最後に接触したであろう人物は春一で、彼は何か手掛かりがないかと、彼女の机の中にあった一冊の文庫本を手に取る。
挟まれた栞を辿ると、そこから先がまるでぐちゃぐちゃに黒塗りされたように読めたものではなかった。
しかし、その中に一文だけ読み取れる箇所があった。
『この物語は
おみくじを引くくらい気軽にどうぞ
基本大吉しか出ません。
あなたの未来に幸あれ