概要
「その手紙は、誰にも読まれない。けれど、誰かが震えている。」
時間が止まったような山間の廃村・藤沼。 20年前、藤沼小学校の廃校とともに、少女・鶴田あゆみが神隠しに遭った。 崖下に残されたランドセルだけが、彼女の痕跡だった。
それから15年後、廃校のポストに届き始めた一通の手紙。 差出人も宛先も「鶴田あゆみ」。震える筆跡で綴られた言葉は、ただ一つ── 「わたしをはやくいえにもどして。どこまではいたつするの?」
それから15年後、廃校のポストに届き始めた一通の手紙。 差出人も宛先も「鶴田あゆみ」。震える筆跡で綴られた言葉は、ただ一つ── 「わたしをはやくいえにもどして。どこまではいたつするの?」