雄々しい女の子達の魔法少女熱血王道コメディ…………コメディ?

 この作品の魅力は、なんといっても馬鹿らしいことを大真面目にのたまう主人公でしょうか。引きこもりでアニオタ……という、およそ魔法少女に全く向いていない人間が、それでもヒーローへの憧れから頑張って悪の組織と立ち向かったり仲間と向き合ったりする様は、見ていてとても応援したくなります。
 また、主人公のみずきの性格的ダメさ加減も魅力の一つ。まずなんといっても引きこもりでオタクですし、初戦では手に入れたパワーに舞い上がって慢心しまくるし、一発いいのもらったらすぐ怖気づいて逃げたくなるし、コミュ障なので他人に声をかけると若干どもるし、あと全体的に口が悪い。普通小説で魔法少女でJKって言ったらもっとこう……花が咲いたような可愛らしい子が出て来るよね!? という意外さ、ギャップも楽しい作品です。
 それだけでなく、仲間同士の絆が深まっていくのも見どころ。11話の「……マジカルバナナでもする?」など、ちょこちょこ仲間同士の親しさが深まってる感じの描写が挟まっていたりしているのは見ていて微笑ましいですし、復讐を止める為に身体を張って説得したりするシーンも、『あのびびってた子が一週間足らずでここまで成長したのかぁ……』と感慨深いものがありました。
 ようやく魔法少女チームの面子も揃ってきて、明らかに共存とか無理げな外道集団に対してどう立ち向かっていくのか……これからが楽しみな作品であります。

 ……ところでみずき、アニオタというよりパンチマンオタでは??

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