人間世界に突如として襲来した闇の勢力。そんな時、魔法少女物のお約束と言わんばかりに少女の元に駆け付けるマスコットキャラ。
マスコットはともかくとして、少女は何とオタクだった。しかも彼女だけではなく、鉄道、ゲーム、歴史、腐女子と、次々と現れる仲間も勝るとも劣らないオタクなのである。
しかしそんな彼女達であるが、これが『熱い』。皆、母なる地球を守ろうと、命がけで頑張っている。たとえ血まみれになろうが、死にかけようが、酷い目に遭わせようが、それでも闇の勢力から下がる事はせず、常に突き進む。
彼女達だけではない。サポートする大人達も後れを取らないとばかりに頑張っている。闇の勢力に『人間舐めたらあかんで!!』と言っているかのように。
まさにこれを熱いと言わないで一体何と言えばいいのか? それ程、彼女達には熱いハートを持っている。オタクなりの正義と平和を愛する熱いハートが。
そんな彼女達に対し、次々と現れる強大な敵キャラ達。倒していくごとに、日に日に強くなっていくが、それでも彼女達には諦めないでほしい。
その先には必ず平和があるはず。それまで彼女達の活躍を見守っていきたいと思います!!
主人公のヒーローオタクの熱血少女・みずきを始め、仲間たちも趣味や嗜好は異なるがそれぞれ重度のオタクというのが、よくも悪くも作品の個性になっている。
みんな美少女だけれどオタクなだけに中身がいろいろと残念で、戦闘もどこか締まらなくてグダグダなのだけれど、そんなドタバタがコミカルで楽しい。
他人には理解されにくいが、オタクとして譲れないこだわりを持っていて、ときに仲間同士でぶつかりもするけれど、それがキャラクターの強さやバックボーンに繋がっていて同じオタクとして共感してしまう。
次々と現れる強敵にバカ正直に真正面から立ち向かい、度重なるピンチを仲間と力をあわせて乗り越えていく、いかにもお約束の王道展開なのだけれど読んでいて胸が熱くなる。
そうだよ、ヒーローといえばこれだよこれ!
頭が悪くて諦めも悪い、どこまでも熱血で正義を貫く、それがオタクの愛する最高にかっこいいヒーローって奴だ!
(必読!カクヨムで見つけたおすすめ4作品/文=愛咲優詩)
この作品の魅力は、なんといっても馬鹿らしいことを大真面目にのたまう主人公でしょうか。引きこもりでアニオタ……という、およそ魔法少女に全く向いていない人間が、それでもヒーローへの憧れから頑張って悪の組織と立ち向かったり仲間と向き合ったりする様は、見ていてとても応援したくなります。
また、主人公のみずきの性格的ダメさ加減も魅力の一つ。まずなんといっても引きこもりでオタクですし、初戦では手に入れたパワーに舞い上がって慢心しまくるし、一発いいのもらったらすぐ怖気づいて逃げたくなるし、コミュ障なので他人に声をかけると若干どもるし、あと全体的に口が悪い。普通小説で魔法少女でJKって言ったらもっとこう……花が咲いたような可愛らしい子が出て来るよね!? という意外さ、ギャップも楽しい作品です。
それだけでなく、仲間同士の絆が深まっていくのも見どころ。11話の「……マジカルバナナでもする?」など、ちょこちょこ仲間同士の親しさが深まってる感じの描写が挟まっていたりしているのは見ていて微笑ましいですし、復讐を止める為に身体を張って説得したりするシーンも、『あのびびってた子が一週間足らずでここまで成長したのかぁ……』と感慨深いものがありました。
ようやく魔法少女チームの面子も揃ってきて、明らかに共存とか無理げな外道集団に対してどう立ち向かっていくのか……これからが楽しみな作品であります。
……ところでみずき、アニオタというよりパンチマンオタでは??
最新26話目まで拝読しました。
魔法少女+ヒーローものの融合といった感じで物語も中弛みすること読めました。
作者さんがおっしゃっているようにみずきと息吹の話はベタではあるものの現段階の話の中で一番盛り上がる場面だったのではないでしょうか。
(以下ネタバレにつき未読者は注意)
少し気になった点としては読者としては新しい魔法少女が加入する話ではその魔法少女に活躍してほしい、その魔法少女がいなければ敵に勝つことができなかった、という展開の方が熱いと思います。バイクレースで息吹が敵にチートを使われて闘志を燃やすシーンがありましたが最終的に敵を負かしたのは風菜だったのがわたしは残念でした。
6話に解説回だから飛ばしても…とありますが超回復の説明がなければ運命改変まで戦えないと思うので読み飛ばしてもらわない方がいいと感じました。
サクラ大戦はすみれさんが好きです
次話以降も時間があれば拝読させていただきますね!