非常に爽快感あふれる話でつい時間を忘れて読んでしまいます。
文章で見せるというよりは、考えるな。感じろ。の精神で読むと非常に楽しいです。この言葉、どこかで聞いたことあるぞ?何だっけ?と思うものもいくつかありました。あまりありすぎると微妙になってしまいますが、適度にちりばめてあるので思わず笑みがこぼれてしまいます。
そしてなんといっても、主人公が逆に魔法少女にしてくれと言ってくる序盤からもうおかしい。そして武器は己の拳。男口調のせいか、たまに主人公を男だと勘違いしてしまうこともありましたw
個人的に一つの武器にこだわる主人公は好きです。特に拳。
最後に個人的な批評としては、
序盤の展開がいきなりすぎて主人公の見えない部分がまだあったと感じました。あとあとこういう人間なんだと読んでいけばわかってきますが、
どうして引きこもっていたのかとか、
どうして男口調なのかとか、
世に言う普通の女子高生の中では異彩を放っています。個性的です。
だからそういうバックグラウンドをすっぽかしてほんの数行でいきなり魔法少女になってしまったので少し気になりました。もちろん作者様が狙ってやったことなら問題ないかと思います。
*私の書いている作品でも偶然ミズキという女の子が登場するので、その違いが面白いですw(作者の特権)。
ところどころ誤字や文法の間違いが目立ちます。が、それも回を重ねるごとにアクションものらしいダイナミックさが増してきて、そんな誤字やら何やらは気にならなくなるほど迫力の筆致です。
初期はやや乾いたキャラクターという印象だった主人公も物語が進む度に人物的な深みが濃くなり、ストレートな感情の表現に読む側も感情移入しやすいのではないでしょうか。
特に3人目の仲間との交流で飛躍的に表現の大胆さ、豪壮さ、キャラクターの魅力が増しています。
悲しみを知った人間にのみ理解出来る人物描写も大変共感出来ます。
軽妙なギャグやパロディもオタクなら大いに楽しめます(笑)
作品はもちろん、作者のニカイドン様を含めて今後がとても楽しみです。
素手ゴロアクション好きな人はたのしめるのではないでしょうか?
ヒッキー、鉄ガール、ゲーマー……。何とも濃ゆい面々である。
しかし、オタクでひとくくりにする程単純ではない。どのキャラもオタクだからこその真っすぐな心も持っている。……というか、読んでいるうちにオタクであることを忘れるほど実に個性的なのだ。
そして、作品に散りばめられたヒーローならではの熱い設定・シナリオの要素が魔法少女と上手い具合にミックスされていて決して飽きさせない。
話の展開もいいテンポでありながら、戦闘シーン、バックシーン共にいいバランスで配分されており、先の展開が気になってくる。
なお、ヒーロー好きならニヤリとするようなネタ・要素も含まれているので、ぜひ最後まで読んでみてほしい。