理系ミステリ? いえ、本格です。

短い中に本格要素が詰まった快作です。
唯一の容疑者は、被害者の死亡時刻、何百キロも離れた場所にいた。この鉄壁すぎるアリバイを崩すために必要なものは、何と〈タイムマシン〉?

ハウダニットに対する疑問が、そのままワイダニットにスライド移行するという技巧が光ります。
科学技術、理論の日進月歩とともに、ミステリも進化を続けてきました。本作は実際の技術というよりも、理論をトリックに使っているという異色作です。あまり書くとネタバレに触れざるをえなくなってしまうため。このあたりでやめておきます。

理系じゃなくても大丈夫。大変読みやすいです。

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