あ、カテゴリ違いじゃなかった!現代日本、吸血鬼とゾンビの恋愛物語、とか

 本編のうち『そのいち』まで読了した者です。
 誇り高き存在なのに、日本で追われる身やってるせいで貧乏暮らしを強いられているヴァンパイア少女(実年齢は少女じゃないけど)ルーミア。見た目や挙動は人間そのものだが、命も感情も流れる血液も持たないゾンビ青年『  』(名前がないのだ)。ふたりの怪物が出会い、恋をする物語です。
 軽いタッチで書かれており、一話一話が短く読みやすい物語です。毎話劇的に物語が動くというわけではないので、最初の方を読んでいるうちは「このふたりがこのまま徐々に徐々に惹かれ合っていくのをずっと描いてる感じの作品なのかな? ハラハラしたりはしないけど、まあこういう形ものんびり読めていいかな」程度に思っていました。
 しかし私は見落としていました。この物語が『恋愛・ラブコメ』でなく『現代アクション』カテゴリで投稿されていることを。
 完全に油断していたところに忍び寄って来た、少々意外な展開。「おっ、あぁー! なるほどね!」と、そのまま『そのいち』終わりまで読んでしまいました。
 いや、うっかり引っかかってしまいました(悪い意味じゃないですよ)。書いた通り文体も一話一話の量も軽くて読みやすいので、皆さんも是非。

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