“非”日常の謎を解き明かす

怪談調査に未練があるヒヨコ型(人間大)幽霊と、彼の出すドーナツに憑かれた?甘いもの大好きな女の子が、様々な怪異から直接話を聞きながら、その因縁に秘められた謎を解き明かしていく物語。ミステリ風のホラーです。

主人公二人のゆる~い会話劇で展開され、怪異たちもそのノリに乗っかるから、死んでいるのに生き生きとして切なくもある。
全体的にはコメディタッチで、読んでいてくすりとできます。
ガチなホラーは苦手って人でも大丈夫でしょう。

とは言え、そこはホラーもの。
怪談の核に触れたなら、背中にアイスを突っ込まれたような気持ちにもちゃんとなれます。
個人的には2話と4話が好き。

気合の入ったホラーやスプラッタは苦手だけど、ちょっぴり背筋を冷たくしたいかなって人におすすめです。
また作中にはタイトルの通りに甘いものがよく登場するので、お腹がすきます。
お菓子を用意してから読むのが吉かもしれません。

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