過去を抱きながら『今』を生きる。切なくて、最後に前を向きたくなる物語。

大切な人を失った彼女の傷が、だんだんと『過去』から『今』になっていく様子を見守りながらゆっくりとページを捲りながら読ませて頂きました。

切なくて、それでもまた前を向きたくなります。いないはずの遼さんの思い出が、写真が、葵に影響を与えていく心理描写がとても素敵でした。

全てが心地よい終わりでは無いですが、だからこそ私はこの物語を手に取れて良かったなと思います(^-^)

幸せだけを手に入れたのでは浮かべる事の出来ない彼女の表情が思い浮かびました。

切なくて、悲しくて、微笑ませてくれて……とても素敵なお話です。読ませて頂き、ありがとうございました(’-’*)♪

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