幼馴染の自動販売機にプロポーズした経緯について。

作者 二宮酒匂

1,898

680人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

また恋をしてみたい……そんな事を感じる作品でした。
随分恋をしていないとしみじみしてしまいました。
「あなたは最近恋をしていますか?」
「私はこれから見つけます」

以下蛇足です。

以前別のサイトで読ませて頂いてから、早数年経ちました。
私は既に筆を折ってしまいましたが、こうやってまだ頑張っていらっしゃる方に出会えて感激です。
大人なのに少し子供っぽい彼女にニヤニヤしながら、また、改めて恋をしてみたいと思います。

★★ Very Good!!

面白かった。さすが評価が高いだけある。よくもまあそんなに温めていたものよ。リア充じゃなさそうだったけど結局リア充じゃねぇか。爆発しろ。
読者選考中に読まなかったのは申し訳ないけど、僕が読んでも読まなくてもこれは確実に通過したわ。……と思ったら、応募作品じゃないのか。完成度に驚いた。

★★★ Excellent!!!

あやかしものや異種婚姻譚は、もともと自分も大好きで、また編集として担当もしております。
インパクトのあるタイトルから、バリバリのコメディかと思いきや(もちろんその要素はしっかりありつつも)、それをいい意味で裏切ってくれる甘酸っぱさと切なさに、一気に持っていかれてしまいました。

こんな自販機がどこかにあるといいな、むしろ通勤途中にあるあの自販機にこんな彼女がいたら……そんなことを考えると、日常がより楽しくなりそうです。
というかですね。
年上風の和服美人(ただし中身は子供)とか、最高です!

★★★ Excellent!!!

主人公の成長とそれに伴う環境の変化。

少年から自販機の精への変わりゆく想いと、
自販機の精から少年への変わらない想い。

年月が、人が。
すれ違い、通り過ぎてゆく。

幾つもの別れを通して動いていく感情と物語に、
飽きることなく最後まで読むことができました。

★★★ Excellent!!!

 恋愛話の結末は普通、二択しかないわけです。
 恋が報われる、幸せな結末を迎えるか。
 それとも報われず、悲恋で終わるか。

 人間と、人ならざる者との恋愛は、古来の例を見れば、成就しないのが相場でしょうか? 『鶴の恩返し』しかり、『雪女』しかり、『人魚姫』しかり。

 ならば、自動販売機の付喪神と、神社に生まれただけの人間の場合は?

★★★ Excellent!!!

付喪神。この言葉を聞いて思い浮かぶのはなんだろうか。古い茶碗。掛け軸。あるいは根付?
いやいや、付喪神だからってそんな伝統的なものばかりに生まれる訳じゃない。だってここには自動販売機の付喪神がいるのだから。
緋色の小紋に灰白の綸子りんずの帯。手に持った和傘がくるくると回しながら野ヒバリのように歌う。
なんと印象的な付喪神だろうか。なんと愛らしい!
雨の日も風の日も、自動販売機はいつだってそこにいて、うだるような暑い日にはキンと冷えたコーラを。首をすくめるような寒い日には心まで温める珈琲を用意して待っていてくれる自動販売機の、なんと健気なことか!(お代はいただきますよ?)
ぜひこの愛らしい付喪神を愛でてください。
そうすれば、あなたのそばにもあなたの付喪神を見つけることができるかもしれない。