幽霊探偵という新規性と王道要素が融合したクローズドサークル作品

「人智を超越した存在や概念が物語に関与する」という種類のミステリがありますが(麻耶雄嵩先生の『神様ゲーム』など)、このお話もそうしたカテゴリに属するものだと思います。
面白いのは、主人公に助力する探偵役のキャラクターが「可愛らしい幽霊の女の子」で、そこにラブコメ的な会話の掛け合いが用意されている部分ですね。
内容はいわゆるクローズドサークルの「館物」で、にやりとさせられる「お約束」も鏤められており、古き良き探偵小説のテイストが楽しめます。

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