うさぎ強盗には死んでもらう

作者 橘ユマ

波状を描く天上遊具――! 常時、虚空を彷徨う超次元活劇を追体験せよ!

  • ★★★ Excellent!!!

いやはや、何度 総毛立った事でしょうか。地雷原を歩く、という表現は適切ではありませんね。
数多の緩急に身を震わせてやまないジェットコースターに、搭乗している気分といえばしっくりくるでしょうか。加えて言えば、鋭角な直線ではなく緩やかな曲線をなぞる様な心地よさ。
角の立たない心地よい文脈とウィットに富んだ柔らかな語り口。前提を内包する猫箱が間口を開く度に、足場が露と消え、浮き上がるような不安と喜びに心が躍ります。

創作に携わっている以上、情報を開示するタイミングというのは永遠の課題です。
一の情報を百にも千にも見せる為の手法。この技術が活かされるのはなにもミステリーに限った話ではなく。
物語という形態に触れている限り以上、必ず付き纏い乗り越えるべき壁です。
いうなればこの作品は、どのジャンルにも通じ得る根幹を備えたエンタメの最高峰と言えるのではないでしょうか。
ミステリーという枠で束縛されているのが勿体無い! では、また遊びに来ます。お疲れ様です。

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