概要
地獄から逃げてきた。辿り着いた先もまた地獄だった。
山の奥深くにひっそりと佇む寺。
過酷な現実から逃げてきた女を待っていたのは、自らの業が呼び覚ました無間地獄だった。
静けさの中で鈴が鳴る、罪と罰のサイコロジカル・ホラー。
柴田恭太朗様自主企画
≪【三題噺 #147】「住」「像」「工場」≫参加作品
近況ノート https://kakuyomu.jp/users/90505/news/2912051601190549688
過酷な現実から逃げてきた女を待っていたのは、自らの業が呼び覚ました無間地獄だった。
静けさの中で鈴が鳴る、罪と罰のサイコロジカル・ホラー。
柴田恭太朗様自主企画
≪【三題噺 #147】「住」「像」「工場」≫参加作品
近況ノート https://kakuyomu.jp/users/90505/news/2912051601190549688
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!自ら作りたる罪業は、己に生じ、己に出でたるもの、其が愚人を損ふ
本作は尼僧となった女の心理を追う短編小説である。
筋立てを詳しく書くことはできない。
なぜなら、本作はその構造がミステリー小説と同様であるからだ。
読む者はある種の緊張を持って本作を読み進めることだろう。
印象に残るのは。
タイトルおよび、作中に象徴的に示される鈴の音。
仏教で邪念を払い、御仏への御知らせともなるその響きが、物語を区切るように鳴っている。
作中に具体的な事物は具に出ない。
その土地の名も寺の名も登場人物の名もない。
ただ役割のように書き割りのように置かれているだけだ。
具に書かれるのは、その衣類や見出しなみといった外見。そして胸中の心情だ。
あたかも逃亡犯の日々の心…続きを読む