心に傷を負わされて、いまは芽の出ないフリーライターとして日々あがいている主人公。そんな彼の目に止まった、三つの惨劇のニュース。一見はばらばらのその事件には「鏡」という共通項が隠れていた。手応えを感じ、情報の網をたどるうちに、主人公はとある「画像」の情報へとたどり着いた――。情報の迷路をさまよう足取り、そして脅かされてゆく心をまざまざと体験できる、サイコ・モキュメンタリー・ホラー。どうぞお気をつけて。あなたの行く手を阻むその鏡の奥には、あの「顔」が笑っているかも知れません――。
資料や細切れのコンテンツ多めの作品と違い、がっつり読み物として楽しめるモキュメンタリーホラー作品でした。終盤が見えるに近付き次々に読み進めたくなる没入感がうまれました。ラス前の一文は、まずは震えがおき、その後冷静になるととても想像力が働く一文。たった一文を何度読んだことか。一枚の画像が引き起こしたのはただの調査記録ではないとだけレビューでお伝えしておきましょう。
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