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概要
赦
霊能力者・間宮響子のもとへ、一人の青年・隆志が奇妙な相談を持ち込む。亡き祖父の遺品として持ち帰った古い硯——それを家に置いた夜から、誰もいない部屋で墨をする音が鳴り始め、家の中には“何か”がいる気配が漂い始めたのだ。やがて硯には黒い液体が満ち、紙には覚えのない文字が大量に書き連ねられていく。そこに繰り返される異様な一文字、「赦」。調査に乗り出した響子は、その硯が人の意思を侵し、永遠に“文字を書かせ続ける”呪物であることを知る。だが、硯の底にはさらに恐ろしい存在が潜んでいた。破壊も封印もできない硯は、接触した人間を少しずつ狂わせ、“書く側”へ変えていく。響子自身もまた、知らぬ間に侵食され始めていた——。読後、紙に文字を書くたび背後を振り返りたくなる、精神汚染系ホラー。
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