概要
3秒待って。そうすれば、本当の私に会えるから。
「お、お……っ、お……」
高校一年生の汐里(しおり)は、吃音症を抱えている。
伝えたい言葉は、頭の中に溢れるほどある。
それは色鮮やかで、饒舌で、自由な物語。
けれど、それを口にしようとした瞬間、世界にはいつも「三秒の静寂」が訪れる。
「おはよう」すら言えず、クラスメイトの“残酷な優しさ”に傷つく日々。
——そんな彼女にも、“もう一つの声”があった。
匿名で投稿する小説サイトと、想いのすべてをぶつける一冊のノート。
ノートの中なら、私は誰よりも自由に喋れる。
詰まることもなく、言い淀むこともなく、愛だって叫べる。
けれどある放課後、その「本当の声」に、誰かが触れてしまう。
——それは、世界が少しずつ変わり始めるきっかけだった。
高校一年生の汐里(しおり)は、吃音症を抱えている。
伝えたい言葉は、頭の中に溢れるほどある。
それは色鮮やかで、饒舌で、自由な物語。
けれど、それを口にしようとした瞬間、世界にはいつも「三秒の静寂」が訪れる。
「おはよう」すら言えず、クラスメイトの“残酷な優しさ”に傷つく日々。
——そんな彼女にも、“もう一つの声”があった。
匿名で投稿する小説サイトと、想いのすべてをぶつける一冊のノート。
ノートの中なら、私は誰よりも自由に喋れる。
詰まることもなく、言い淀むこともなく、愛だって叫べる。
けれどある放課後、その「本当の声」に、誰かが触れてしまう。
——それは、世界が少しずつ変わり始めるきっかけだった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!急かさず待つ優しさ——3秒が教えてくれた想いの重さ
読み終えたあと、心の中に静かな余韻が残り、思わず涙がこぼれました。
私は吃音の当事者ではありません。
けれど汐里が抱える伝えたいのに伝わらない苦しさや、周囲に理解されない孤独に何度も自分の経験を重ねました。
私は少しだけ世界を深く受け取りすぎてしまう心を持っています。
人の表情や言葉の温度に敏感で、時には生きづらさや孤独を感じることもありました。だからこそ、汐里の伝えたいのに届かないという痛みが、まるで自分のことのように胸に響きました。
この物語は吃音だけを描いた作品ではなく、「誰かに理解されたい」「ありのままの自分で生きたい」と願うすべての人に寄り添ってくれる物語だと思います。
湊…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読む前と、読んだあとで全然違う意味に取れるタイトル
吃音の当事者で、言いたいことを言い始められるまでに「3秒」かかる主人公、汐里
クラスの中心人物に見えて、実はその役割で本当の自分を封じ込められていた楓馬
それぞれ、持っているものと届けられないものが違っていたからこそ、そして相手を尊重したからこそ「助け合える」関係が意図せず始まったこと。
そんなリアリティもありつつ、2人の未来にも希望が持てる結末になったことに心が大きく動かされました。
まずは先入観を捨てて、ただ2人を受け止める気持ちで読み進めてみてください。
そして、最終話まで読み終わったらもう一度、タイトルに目を向けてみてください。
きっと、少し違った景色が見えると思います。