ネタバレはしたくない小説。主人公の物の見方と知識の語り口が心地良い。 興味分野が近いからこそ、自分には書けない小説だと思うし、素直に凄いです。読めば分かると思うので、まずは読んでみて!
簡潔にランダムに印象をまとめると記憶の底に眠る、鋭利で柔らかな眼差し成長を「老い」と定義した早熟な感性柳宗悦との、時空を超えた「検算」という対話考証の厳密さと、飛躍という「嘘」の美学クサバさんという、消えない残像アップルパイのシナモンの香りと共に締めくくられる文章、まさに知性と感性が「用の美」のように一体となった、非常に密度の高い読書体験でした。次回の稿も、心待ちにしています。
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