概要
不思議は、解いたら負けだ。
怪異オタク少女と現実主義の俺は、毎晩ちょうどいい不思議を探している。
深夜0時。
受験勉強の息抜きに近所の公園へ通っていた俺は、猫の着ぐるみ姿で猫缶を食べる少女・瞳と出会った。
以来、俺たちは毎晩、身の回りで起きた奇妙な出来事について語り合う。
真相を暴くためではない。
“少し不思議”な答えにたどり着くために。
世界には、ほんの一滴くらい不思議が残っていていい。
深夜0時。
受験勉強の息抜きに近所の公園へ通っていた俺は、猫の着ぐるみ姿で猫缶を食べる少女・瞳と出会った。
以来、俺たちは毎晩、身の回りで起きた奇妙な出来事について語り合う。
真相を暴くためではない。
“少し不思議”な答えにたどり着くために。
世界には、ほんの一滴くらい不思議が残っていていい。
作品を読んで下さり、ありがとうございます。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!猫缶を挟んで語る、少し不思議で少し切ない夜
深夜の公園で、着ぐるみ姿の少女・瞳と「俺」が奇妙な出来事を語り合う。猫缶を食べながら得意げに怪異を語る瞳と、呆れながらも話に乗ってしまう「俺」の掛け合いが楽しく、二人の夜にまた来たくなります。
好きなのは、推理が一つに決まらないところです。第二夜の捨てられたアルバムでは、考える人が変わると、同じ手がかりからまるで違う悲しみや願いが見えてくる。第三夜では、ループしたという少年の話にいくつもの答えが与えられ、どれを選ぶかによって物語の後味まで変わります。
軽妙な会話のあとに、瞳がふと見せる寂しさが残るのも、この作品の魅力だと思います。次の夜、二人がどんな不思議を持ち寄るのか楽しみです。 - ★★★ Excellent!!!解かないからこそ、残しておけるものがある
「不思議は、解いたら負けだ。」
この作品を読み進めるほど、その言葉がとても好きになりました。
深夜の公園で交わされるのは、奇妙な出来事の真相を暴くための推理ではありません。
現実だけでもなく、怪異だけでもない。
ほんの一滴だけ、世界に不思議を残すための二人の戯れです。
けれど、特に心に残ったのは、その『少し不思議』に二人の心が表れていることでした。
同じ謎を前にしても、瞳が差し出す答えと、主人公が選び取る答えは違う。
どちらが正しいかではなく、どんな結末なら信じたいと思えるのか。
その違いから、それぞれが世界をどう見ているのかまで、少しずつ伝わってくる気がします。
中でも「空っぽの…続きを読む