概要
今回の下地の不条理はなんとノンフィクション。
筆者が語りたかったことが、この事件簿5に凝縮されている!
筆者最後になるはずのアホサイド青山文学の集大成を堪能されたし!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人類の賢さと愚かさを宇宙視点で見つめ直す哲学的序章
本作が扱ってきたテーマを振り返りつつ、人類の叡智と愚かさを対比する語り口が非常に深みを持っており、読者に強い思索を促す序文でした。
宇宙人の視点という外部からの風刺を挟むことで、地球文明の矛盾や未熟さが鮮やかに浮かび上がり、作品全体の哲学的な基調がより明確になっています。
科学技術の飛躍的発展と、人間社会の倫理的停滞を並列させる構成は説得力があり、歴史的エピソードの引用も読み応えを高めていました。
また、ユーモアを交えながらも核心を突く語りが心地よく、シリーズ全体の“アホ文学”としての軽妙さと“哲学書”としての深さが見事に両立しています。
最後に次作への期待を自然に繋げる締め方も巧みで、シリ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!法と音楽が宇宙で鳴る不条理喜劇
法と音楽、そして不条理。
一見すると結びつかなさそうな要素が、青山翠雲さんらしい勢いと知的な遊び心で、ひとつの物語として転がっていく作品でした。
また、無音の文章と音で何者かを表現する音楽とを結びつけようとする試みの中でどう文章にすればよいか試行されたことが感じられる作品でもあります。
「星巡るアホ舟」という変なタイトルで、作者さんがもう好き勝手に書いてるやんっと思ってしまう作品ですが、気づけば妙に深い場所まで連れていかれる感覚もあります。
軽妙な語り口の中に、社会や人間へのまなざしが混ざっていて、ただのギャグでは終わらないところが魅力です。
ネタばれになるので詳しくは書けませんが、法と…続きを読む - ★★★ Excellent!!!眠れる巨人の再起動
相変わらず、この作者の世界は壮大です。
『星巡るアホ舟 カクヨム事件簿』シリーズは五編にわたります。
本シリーズは文学史に残る著名な作品へのオマージュをもって、哲学的な提起が練り込まれています。
各篇は一見、ふざけているようで、底本である作品の核心をずらさない。
これが作者の妙技であって、その知才に唸るしかないのです。
作者が筆を休めた間にアップデートしたものを咀嚼し、その内から噴気する思弁と情熱に圧倒されました。
(注:私は上品に育てられたはずですから、作者のユーモアを情熱といっておきます)
眠っていた巨人の目覚めを祝して、新たなる活躍を期待しています。
以下に連作のURLもつけてお…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ついに翠雲氏が、ノーベル平和賞と文学賞のダブル受賞?!
毎度毎度同じ紹介ですみませんが、カクヨム文芸界の奇才(としか言いようがない)、青山翠雲氏の最新作は、同氏が近頃一生懸命書かれていた「星巡るアホ舟」シリーズの第5作で、今回でシリーズ完結となっております。
シリーズを通じて、法(今回は公益通報者保護法でした。とてもよく勉強されているのが伝わって参りました)や、文学史など、深いテーマが貫かれておりましたが、今回のテーマは、ずばり世界平和! 翠雲氏がこのところ憂いてやまない、井戸の中で水を奪い合うような昨今の世情の混乱を、作中の翠雲氏が明快な頭脳と、あっと驚く奇策で見事に解決するというお話です。
いや、しかしすげー、ほんとにすげーよ、こ…続きを読む