第3話 後編
「なにを馬鹿なことを……」
ぼくは老人の声を振り払うようにして、部屋の出口へと足を向けた。
「まあ、いいじゃないか」
背中に、酒に焼けた声がかけられる。
「警察なんて、いつでも行けるさ。いまじゃなくったっていい。なにせ彼女は――十八年間ものあいだ、ここにいたのだから。さあ、もう少しだけ話をしよう。孤独な老人を、ひとりで夜に置き去りにしないでくれないか」
ぼくは足を止め、彼のほうをふりかえった。
その姿は、なんだかひどく弱々しかった。
彼はふらふらとおぼつかない足取りで椅子へ戻っていき、今にも崩れそうな体を必死で支えるようにしながら腰を下ろした。
倒れる芝居かもしれない。
けれど、ぼくは小さなため息をひとつついて、その身体を支えてあげた。
彼は、まるで子どもみたいに、無邪気に微笑んだ。
「さあ、思ったことを、正直にいってごらん」
「あの子は、哀れです……」
彼が目を細めたような気がした。
「あなたが親として普通の行動をとっていさえすれば、あの子は、普通に生きられたはずだ。……いや、あの容姿、あなたの経済力……普通に生きていれば、人並み以上の幸せは、間違いなく約束されていたはずだ……」
言いながら、ぼくは彼女を見た。
なにも言えない、言葉の意味も理解できない少女を。
彼女は相変わらず、ひとり遊びに夢中になり、体をびくんと震わせていた。
ぼくはたまらず、目を逸らした。
「人並み以上の幸せ、か。興味深い問いだ。つまり、どういうことだろう。私にもわかるように、きみの考えを教えてくれないか」
「ですから……」
ぼくは少しだけ考えて、思いついたことを述べてみた。
「教育にお金をかけて、良い環境を与えることもできたはず。そうすれば、社会で活躍する道だって開けた。それに、これほどの容姿があれば、将来性のある男性と出会い、恋をして、結婚して、幸せに暮らす未来だって……」
「教育や、社会での活躍はともかくとして……」彼は首をかしげて、問いを重ねた。「その、将来性のある男性、とは、つまり、お金をたくさん稼いでくる男のことをいっているのかな」
「そ、そのとおりです……」
なんだかよくない方向に誘導されているような気がして、ぼくは動揺しながら肯定する。
老人はゆっくりと、首を振った。
「残念だが、お金ならあるんだよ。あの子が一生、不自由しない程度にはね。それに……こういった状況でなければ、きみのような素敵な青年に、出会うことなどなかっただろう……」
「し、しかし……!」
ぼくは必死に思考を巡らせたけれど、彼の奇妙なくらい穏やかな口調に対し、それ以上反論する言葉をみつけられなかった。
「……今度は、私のほうからきみに質問させてくれないか。きみは、どうしたい? 警察にいって、この子をどうするつもりなんだ」
「……あなたの支配から、彼女を解放します」
「それで、そのあとどうする。きみが責任を持って、あの子を引き取ってくれるのかね」
「それは……なにかの施設のような場所で……」
「一生、その『なにかの施設のような場所』で生きればいいと、きみはそういっているんだね」
彼の声が、鋭くなった。まるで、刺すみたいに。
「施設でなければ、あるいは精神病院か? 薬を飲まされて、問題行動を起こさないよう、四六時中監視されて暮らせばいいと。……それが、あの子にとっての幸せだと、本気でそう、信じているのかね?」
「ぼ、ぼくは、ただ……」
「私は、そうは思わないんだよ」
紳士は、椅子の上でぐったりと腰を曲げながら、目だけをぎらつかせてこちらをみつめた。
「娘は、この屋敷の外では、長く生きられない。第一に、急激な環境変化のストレス。第二に、免疫の問題だ。娘は十八年間も無菌状態で育ってきたんだ。汚染された外の空気は、いとも簡単にその体を蝕むだろう。すぐに笑顔が消える。命だって、持って十年。あるいは、五年も保たないかもしれない」
アノミー的自殺、という言葉を思い出した。
とある昔の社会学者が使った言葉だ。
身の回りの環境や価値観の急激な変化によって、社会の規範を喪失すると、人は生きる希望を失い、人生をあきらめ、自ら命を絶つことがあるという。
たとえ肉体が健康であっても、心の足場が取り払われれば、人は立ちあがることすらできない。彼は、統計的にそれを示した。
彼女のほうを見ると、笑顔があった。
たしかに狂っている。
たしかに狂ってはいるものの、この上なく無垢で、感情豊かな笑顔が、そこにあった。
白いスカートの端が、彼女の体液で濡れていた。
彼女は、幸せを感じているのだろうか?
感じているのだろう。
誰よりも、幸せを感じているのだろう。
「それでも……こんな状況は間違っていると思います」
「なるほど」
老人は視線をこちらに向けたまま頷いた。
「この状況が間違っているからこそ、きみは娘を死なせてあげるのが正しい選択だと、そう言っているわけだ」
「……そんなことは、言っていない!」
「ああ、そうだ。そんなことは言っていない。きみはいいやつだ。きみの気持ちは、よくわかるとも」
老人は静かに目を閉じて、言葉を続けた。
「……だが、よく考えてごらん。
結果的に死ぬとわかっていながら、外に放り出そうというのだ。しかも、その結果起きる死に対して、罪悪感を持つ必要はない。なぜなら、自分は正義の行いをしたからだ。正しい行いをしたと、信じて疑わないからだ……」
「ちがう。そんな……ことは……」
鳥籠のなかで育った鳥は、空の存在など夢にすら見ないだろう。
みんなと同じような羽を持っていても、風を知らなければ、飛ぶことなどできはしない。
でも、なにかがおかしい。
彼が間違っているのは、火を見るより明らかだ。
なにかを見落としている気がする。
「……それでも、あなたは、間違っていると思います」
「そうかもしれない。……いや、きみの言うとおりなのだろうね」
彼はふっと笑った。
「それに、……やっぱり私たちは、どこかで似ていると思う」
「……え?」
「きみが抱えている葛藤は、よくわかるよ。この状況は、いままで生きてきたきみの常識とはあまりにもかけ離れている。そういう時、人は不安になるものだ」
声はやさしいのに、どこか、冷たい風が吹くような寒気を感じた。
「しかし、やはりあなたは糾弾されるべきだ……」
「きみはいま、他人の人生を左右できる運命の
「……ぼくだって、この状況に快感を覚えているかもしれない」
彼はくすりと笑った。
「いいや、きみはちがう。……きみはそういう種類の快楽を、むしろ軽蔑している。私にはみえる……。きみのなかある、美徳や、美しさに対する執着が……。きれいでいたい、誇り高くありたい――心から、そう願っている。
……私も、かつてはそうだった。だからこそ、きみのことがよくわかるのさ」
まるで酔っ払いの世迷いごとだ。
けれど、彼の言葉には当を得た部分も混じっており、さっきから胸の奥がざわざわと騒がしい。
「……そして、きみの言うとおりだ。警察に行けば、あるいはマスコミに駆け込めば――私はきっと、裁かれるだろう」
「なのに、あなたはなぜ……なぜぼくを閉じ込めようとしない? あなたにその気があれば、ぼくをここから出られなくするくらい……」
抵抗した瞬間、彼だけが知る監禁用の仕掛けが作動し、出られなくなる。
ぼくはそんな展開を心のどこかで予想した。
映画の見過ぎだろうか。
しかし、実際には、そのようなことが起きる気配はない。
「親愛なる友よ。そんなことはしないと、いったばかりじゃないか」
言いながら、老紳士は寂しげに微笑む。
「私はもうじきこの世を去る。死にかけの人間にとって、世間からの非難も糾弾も、もはやなんの痛みにもなりはしない。私が本当に恐れているのは、そんなものじゃないんだよ」
きっと、本心なのだろう。
なにより、この状況を作り出したのは、彼自身なのだ。
これまで世間から隠し続けてきた愛する娘を、ぼくにだけ見せた。
その娘を託したいと、頭を下げた。
そこに、嘘はないのだろう。
狂っている。
けれど――彼は、ある意味では間違いなく誠実だった。
だからぼくは、……この男を、嫌いになりたくなかった。
「きみは、娘をみて、美しいと思った。しかし、同時に、おぞましさも感じた……」
彼は、ぼんやりと虚空に視線を投げて、ぽつりとつぶやいた。
「しかし、人は絶対的な価値観なんてものを、なかなか持てやしないんだ。正義も悪も、美も醜も、時代や風潮によっていとも容易く変化してしまう。
たとえば、奴隷は主人の所有物として扱われるべきだと……古代ギリシャのアリストテレスは信じていた。現代の倫理のものさしで彼を測れば、糾弾されて当然だろう。
正義は絶対的なものとしてそこにあるのではなく、その場の空気によって常に形を変える、蜃気楼のようなものだ」
正義とは、風のように流れ、雲のように気ままに形を変えるものだと彼はいう。
「だが、ここにひとつ、時と空間を超えてさえ、揺るがないものがある。――この子は、美しい」
美しい。
最初に彼女の姿をみたとき、たしかにそう思った。
けれど、その美しさは――あまりに完璧で、そして不気味だった。
おぞましささえ、感じるくらい。
「しかし、彼女のこの姿は、本当に人間と呼べるのですか……」
「彼女が、彼女だけが、この世界で唯一、本当の人間なんだ」
老紳士は、やさしく、そして力強く、断言した。
「人はかつて、豊かだった。何も知らず、疑わず、ただ無垢のまま、満ち足りた時を過ごしていた。そこには、病も、争いも、罪もなかった。ただ生きて、豊かな自然と戯れるだけで、すべてうまくいっていた。――そんなふうになにもかもが満たされた空間……人はそれを
旧約聖書……アダムとイヴの話だろうか。
「――しかし、あるとき」
老紳士の声が、荒々しさを帯びる。
「楽園の住人のひとりが、知恵の実に手を伸ばした。その瞬間、……世界が崩れ落ちた!」
叫びながら、彼は勢いよく立ちあがった。
だが、老いて病んだ身体は激情についていけなかったらしい。
立ち眩みのせいか、大きくその体がぐらつく。ぼくは咄嗟に、彼の腕を支えた。
そのままの姿勢で、彼は続けた。
「自分でものごとを判断する能力を手に入れた代償として……人は楽園を追われ、不安と苦しみのなかに投げ込まれた……。知恵の実をかじり、善悪を知ってしまったから。自分で判断できるようになってしまったから……。だから、人々は堕落した……」
「でも……」
ぼくはくい下がる。
「それでも、人は得たはずです。そうすることで産まれる喜びも、つながりも。そうでなければ得られない幸せもあったはずだ……」
「その通り。その結果が今の世の中さ……」
老紳士は頷いた。
「若者は自信を失い、挑戦を恐れ、未来の不安の下敷きにされた。
子供の数が減っているのに、社会が不安定化しているせいで子供の自殺率もどんどん上がり、大人になれてもお金がないから、子を持つという当たり前のことすら、いまでは困難だ……。
だから、私は願った。この子には、つらい思いをさせたくなかった。せめて、この子だけは――楽園のなかで、永遠の無垢のまま、幸せしか知らないまま、何不自由なく生きていてほしかった」
「それは、あなたのエゴです……」
ぼくの声に、かすかに震えが混じった。
老紳士はちらりと娘のほうをみて、微笑みながらうなずいた。
「そうかもしれない。だが、それもまた……きみの正義。きみの価値観だろう?」
ぼくだけじゃない。
多くの人が、きっと、同じように思うだろう。
彼は、おかしい。異常だ。間違っている。
――そう思いたかった。
しかし、間違っているからといって、それがなんだというのだろう?
ぼくは、彼女のほうに視線を向けた。
そこにあったのは、圧倒的な無垢、圧倒的な美だった。
完璧で、静謐で、現実離れした夢のような世界が、そこにあった。
眼の前の少女と比べてしまえば、現実は、あまりにも醜悪だった。
ぼくはこれまで、なんの疑いもなく生きてきた。
それで、ぼくは楽しかったのだろうか。
いつか自分がなにかの加害者になるかもしれないなどとは夢にも思わないまま、一見正しくみえる世界で生きてきて、楽しかったのだろうか。
会社に通い、疲れて帰って、ゲームをして、友人と会い、愚痴をこぼし合い、慰めあう。
そんな日々を、当然だと信じ、繰り返してきた。
そうしていつかぼくも年老いて、孤独に死ぬのだろうと、漠然と感じていた。
そんなあきらめが、なんだか心地よかった。
みんなが苦労しているから、自分も苦労すべきだ。
みんなが我慢しているから、自分も我慢すべきだ。
――その先に、なにがあった?
どれほど精一杯頑張っても、日々に追われ、息をつくのもままならない。
もし仮に、それが正しかったとしても、この世界は本当にぼくたちのあるべき場所だろうか?
彼女のほうを見た。
一切の穢れも感じさせない、満面の笑顔だった。
楽園は、たしかにここにある。
――ぼくたちの世界は、なんて汚れているんだろう。
現実の世界が、音もなく、色を失っていく。
ぼくは目の乾きとまぶたの重さを覚え、瞳を閉じて、ゆっくりと息をひとつ吐いた。
「まじめで、優しくて、失敗を恐れ、挑戦せず、善良で、素直に言いつけに従い……自分ではなにひとつ判断できない。大人になっても、まだ学生だった頃の淡い初恋に胸を痛めている……。私は、そんなきみのことが、たまらなく愛おしい……」
ぼくは瞳を閉じたまま、ぼんやりと彼の話を聞いていた。
「実は娘が小さかった頃、私は自分が間違っているのではないかという不安に苛まれ、彼女を外に出そうと思ったことがある。そのとき娘はまだ幼かったから、苦労はするかもしれないが、いまならまだやり直せるかもしれないと……」
「どうしてそのとき、彼女を外に出さなかったんですか……」
ぼくは目を開けて、彼女のほうに視線をやったまま尋ねてみた。
「嫌がったからさ」
彼は、ぼくの隣に立って、ぼくに体をあずけたまま続けた。
「この上なく、激しく嫌がった。外に出たくないと、体をいっぱいに使って抗議した。泣きわめいて、暴れに暴れた。居心地の良い母親の子宮から、外に出るのを拒むみたいに。私は、溢れてくるものをこらえられなかった。娘は、ここでしか生きられない。私が、娘をそうしたんだ」
そういって、彼はうつむいた。
「無菌の管理下にあるから、感染症にかかったことは一度もない。食事も十分に与えているし、絵本にもおもちゃにも囲まれている。不安というものを知ることなく、ここで呼吸をしているかぎり、娘は永遠に幸せでいられる……」
そして小さく息をつき、目を細める。
「夜、眠る前に、ガラス越しに、私がそばにいてあげると、あの子は安心したように笑うんだ。まるで、無邪気な赤ん坊のように。
……りんごのゼリーは大好きだが、生のりんごは一度も口にしたことがない。
そんなものを与えれば、果皮に付着した酵母菌などの細菌が、たちまち彼女の体を蝕んでしまうだろうから……そんなことになったら……大変だ……」
彼の口調は、いまにも眠りに落ちてしまいそうなくらい、穏やかだった。
彼女のガラス越しの吐息で、ぼくの世界の空気が振動した。
ただ彼女を見ているだけで、罪を背負わされる気がした。
彼女は、何も知らない。
言葉も、世界も、嘘も、罪も、正義も、恥も、汚れも、外聞も……余計なことは、なにひとつ知らない。……そんなものはすべて、不純物だ。
彼女は、ぼくたちと同じ人間ではなかった。
同じ人間と呼ぶには、彼女は、あまりにも……無垢すぎた。
こんなに無垢な少女が、誰にも触れられず、この世界で呼吸していたなんて……。
「娘はきみのものだ」
老紳士は目を細め、ガラスにへばりつきながら立ち上がり、その表面を舌で舐め、純白のスカートに手を入れ、自らの体をまさぐり、行為に夢中になっている、けがれなき娘を見つめた。
「ぼくは、彼女を汚してしまうかもしれない。触れてしまいたいと思うかもしれない。彼女は、とても、きれいだから……」
彼女が生きる世界は、楽園だった。
そこは、善も、悪も、罪も、選択もなかった。
そんなものは、必要なかったからだ。
知恵の実を食べるよりも前の、もっとも純粋な、言葉すら持たない、完璧な人間……。
眼の前の少女は、神話の人物に違いなかった。
旧約聖書の創世記、イヴよりも、さらにもっと以前の……。
再構築された神話の人物に、違いなかった。
「娘は、きみのものなんだよ」
老紳士の声には、意志が宿っていた。
光の意志だ。
「ぜんぶ、きみの自由だ。まじめで誠実なきみのことだから、どんな道を選んでも娘を不幸にすることはないと信じている。
でも、私は思うんだ。きっときみは、娘に触れることはできないだろう。ずっと、触れることはできないだろう……」
「どうして、そう思うのですか……」
ぼくは問いながら、彼の皺だらけの横顔を見つめた。
そのまなざしには、初めて会ったときと同じ、少年のような澄んだ光が宿っていた。
「親愛なる友よ」
彼は、一呼吸おいて、ぼくの目をみつめた。
「きみは、きれいなものが好きだから……」
……子供の頃のことだ。
アパートのベランダの隅で、
母親に報告すると、『もうすぐ、蝶々になるんだよ』と教えてくれた。
それを聞いて、ぼくはわくわくして、毎日、見守っていた。
蝶になる前の蛹の姿は、なんだか神秘的で、とてもきれいだと思った。
でも、ある日、ほんの少しだけ、蛹の殻に指をかけて、傷をつけ、割ってしまった。
子供の頃の、はやる好奇心がそうさせた。
どうしても、待ちきれなかった。
数日後。
ベランダの隅に、蝶の死骸があった。
羽化の途中で外界の空気に触れたせいで、羽ばたく前に命が終わってしまったのだろう。
「――ばかばかしいですよ」
ぼくは返事をしながら、隣で肩を貸している紳士から目を逸らした。
あらためて、彼女のほうに視線を投げる。
ガラスのなかで、彼女は口を大きく開け、笑みを浮かべ、誘うような赤い瞳でぼくを見つめていた。
口の端からは、よだれが垂れていた。
まるで、ケダモノだった。
神話の世界の、ケダモノだ。
カラカラになった喉に、無理やりごくりと生唾を流し込む。
目の前の圧倒的な無垢に、ぼくはきっと、抗うことはできないのだろう。
了
エデンに蝶なんていない つきかげ @serpentium
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