この現代社会で、『生きる』とは。現代人必読。

風景描写がなくても雰囲気で読み進めることができる。そんな小説は多々ありますが(書ける方羨ましい!)、この作品はまさしく『遠くへ』であり、どこまで行くんだろう? という疑問が、読者の好奇心を引きつけます。

それが地球の反対側なのか、宇宙空間なのか、よもや別次元の宇宙なのか! ……というのは随分ぶっとんだ妄想ですが(笑)、そんな『どうしようもない』感覚ではなく、日常の中の温もりだったり、涼しさだったり、寂寥感だったり――というものが、この作品には溢れています。

よく見慣れている風景が、本当にそこにあるものなのか。それは人間についても、心についても、自分自身についても言えることなのかもしれません。
さり気なく読者から『圧巻』の言葉を引き出す、凄まじい作品でした。

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