概要
あなたに、花を届けたくて。
花を摘むのが好きな少女は、病に伏せる少年と出会う。
2009年に書いた、超短編三作。その二作目です。
(16年前だって? 嘘だろ)
さすがに、いくらかの手直しあり。
旧題『花摘む妖精』
※ 誤字や脱字、漢字とひらがなに助詞の使い分けなどは、気がついたら修正しています。
※ 小説家になろうにも掲載しています。
『ひとつの可能性』は、カクヨムのみです。
2009年に書いた、超短編三作。その二作目です。
(16年前だって? 嘘だろ)
さすがに、いくらかの手直しあり。
旧題『花摘む妖精』
※ 誤字や脱字、漢字とひらがなに助詞の使い分けなどは、気がついたら修正しています。
※ 小説家になろうにも掲載しています。
『ひとつの可能性』は、カクヨムのみです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!花を摘むことと彼。そのふたつだけが彼女の大切のすべてでした。
あなたの大切にしているものはなんですか?
きっと誰にも、たくさんの大切なものがあると思います。
物語の中の私の大切なものは、花を摘むことでした。
やがてその小さな世界に彼が表れます。
主人公の世界は広がったのです。
でも運命は、彼女の小さな世界をそのままにはしておきませんでした。
物語を読むほどに主人公の行動が読む者の胸を締め付けます。
彼女の行動にも、その結末にも〝なぜ、どうして〟そんな問いかけが止まりせん。
でも同時に思うのです。
心のなかに余分なものがないから一心になれる。
彼女は、そうするしかなかったんだと。
絵本のような、美しい寓話です。
だけど悲しい物語です。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!本当に大切で価値があるのは、「命」と「愛」。果たしてどっち?
ひたむきとか健気とか、そんな言葉の似合う主人公の姿が、とても胸にきます。
とある村に住む少女。村の暮らしは植物由来の薬などで平和が続いていた。
そんな村で生活しつつ、お花畑を訪れては花を摘むことのみを生き甲斐していた少女。「花を摘むことは命を摘むこと」だと教えられ、その行為を大切にしていた。
少女は外で行き倒れていた一人の少年と出会い、病床にある彼と親しくなっていく。しかし、彼の容態は日に日に悪くなっていって……。
花を摘むことしか知らず、その日々に満足していた少女が、そこで強い想いを抱くようになっていきます。
彼女に出来ることはあくまでも、「花を摘む」ということだけ。
…続きを読む