夏下る足跡の詩
メランコリック
夏下る足跡の詩
夏の走りの雲の根に 赤い足跡伸びている
あれは阿呆の足跡だ 駆けて転んで血が滲み
祭りに遅れた強がりの どうしようもない下手くその 自我の写しの成れの果て
けれど
更に救いのない馬鹿は そんな醜態晒しているのに 懲りず足跡辿っては
夏の兆しに立つ僕だ
季節を一巡する程の 血の気も枯れて呻くのに わた雲一目見た時の 徒しあの字に恋をして 首も吊れずに立ち尽くす
死に損ないも生き損ないもした隻影 己の黒さ深まったことを命の厚さと読み違え 陽炎に狂い また焼き増しの足跡を遺した
夏下る足跡の詩 メランコリック @suicide232
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