田舎の港街。
ママを含め三人の従業員しかいないスナック。
……そこに、彼女はいた。

ゆっくり触れ合う、心と心。
交差する二人の時間。

愛しているのに、傷つけてしまう、その辛さが、美しい文章で情緒たっぷりに綴られ、読む者の心をうちます。

ここには純度の高い「愛」の物語があります。

百合を普段読みつけない方でも、すう、と読めますよ。

おすすめです。

恋って時に残酷で、お互いを思いやりながら傷つけあうもの。

自分の一部を切り取られたような苦しみと痛みと悲しさで、私はどうして？と言わずにはいられなかった。

幸せな恋ばかりではない。
でも人は幸せを求めて人と関わり、愛を温もりを求めるのだと
気付かされるそんな物語。

この想いをみなさんと共有したい。
切にそう願うお話です。

誰かを好きになる。恋に落ちる。
ねえ、でも、恋って、いつでもほんわか幸せじゃない。
いろんな恋愛の形があって、ときには傷つけ合うほど求めあうことだってある。

痛いのです、いたくていたくて。片目を閉じたくなる。
でも、とってもいいのです。
素敵な物語。

だって、わたしはもう大人で、そういう、ひりひりするような恋愛を知っているから。
とても、リアルだ。
胸に刺さる、ぐっと。奥まで。

だって、そうしか出来ないことだってある。

愛すると言う事、相手を想う事。

僕は恋をし、愛する事は、愛おしいとは別に傷つけあう事でもあると思いました。

相思相愛で恋をする時、自分の心も、相手の心も、お互いが剥き出しの心をさらけ出します。その時、ちょっとした事でも、普段では考えれないダメージをおってしまう事は皆様ご存知だと思います。

そんな時に理屈で割り切れない選択や出来事が起こってしまったら、何をしてもお互いが満足出来る選択は存在しないと考えたら、剥き出しの心はどうしょうもない痛さを、その心に刻み込んでしまうのです。

僕はこの物語を読んで、そんな剥き出しの心をさらけ出す、恋愛の痛さを感じました。

痛いのです、苦しいのでなく、痛いのです。

それが恋をし、生きると言う事。

僕は切迫した恋の痛みを思い出しました。

お勧めいたします。

夢を見るだけが恋ではないのです。ぜひこの物語で思い出して頂ければ幸いです。

宜しくお願い致します。