陰謀うごめく大正風浪漫!冷遇伯爵令嬢の花開く恋と未来。
- ★★★ Excellent!!!
先読みの異能がない主人公桜子は家族や婚約者から軽んじられ、味方はたった一匹の犬。不遇の中で、命すら落とすことになりますが、絶望の淵からのよみがえりを果たします。それでも変わらないつらい日々。
そんな桜子に手を差し伸べたのは白鬼と怖れられる軍人、武臣。
彼も深い秘密を抱えていて──。
45000字ほどの物語の中で、死に戻りや陰謀、帝都の闇、復讐など目を離せない展開がテンポよく組み込まれていて作者様の構成力にびっくりです。
つらい立場の中でも凛とした優しさを失わなかった桜子さんと、そんな桜子さんとともにあることで少しずつ夫婦になっていく武臣さんが微笑ましい。
特別な異能を持つ二人ですが、二人の願いはごくありふれた普通の幸せ。
どんな異能を持っていても、神様でも、鬼でも、寄り添い合い、助け合えなければ叶わない願いなのかもしれません。
その願いはかなうのか、ぜひ読んでみてほしいです!おすすめです!