舞台は大正。月の晩に璃世が出会ったのは、翠色の瞳をした美青年。二人は恋に落ち……ない(笑)ですが事情があって、結婚へと向かっていきます。
ある日。美青年、日翠の秘密が明かされます。彼は、吸血鬼と人間の間に生まれた子供。つまり、半吸血鬼なのです!夜な夜な乙女の血を求める……ことはなく、血を吸わないと決めています。
日翠は紳士です。エスコートが手慣れているし、洒落ているし、見た目が麗しい。しかも伯爵。
璃世は恋に落ちてもいいはずなのに……あれれ? 一度思い込むと、そのまま突っ走ってしまうお嬢さんのようです。
反対に、日翠のほうが璃世に強く惹かれていきます。好きだと自覚します。それなのに、伝わらない想い。言葉にしても、伝わらない。触れても、伝わらない。
どうしたらいいのでしょう!?
璃世ちゃん!まずは日翠の話を最後まで聞いてあげて。そして、本当のことを言っているのだと信じてあげて!
そんなやきもきした思いになりますが、振り回されるイケメン半吸血鬼というのは、おいしい展開ですね。璃世には是非とも日翠を思う存分に振り回してほしいものです。
二人が結婚したら、璃世の手のひらで日翠が転がされるのか。それとも、璃世の心が変化して形勢逆転するのか。どんな未来が待っているのか楽しみです。
女学校に楽しく通う主人公、璃世。
好奇心旺盛で本が好き。至って普通の女の子でしたが、とある日のダンスパーティの練習中に、不思議な青年と出会います。
彼こそは人間と吸血鬼の混血、半吸血鬼(ダンピール)
吸血しないと宣言する彼と契約結婚を交わす璃世でしたが、彼の出自や生い立ちにだんだん関わっていくことに──。
主人公の璃世さんの可愛らしいたくましさがいい。
この時代、どうしても女性の不遇が目立ちますが、前向きでまっすぐでいい意味で鈍感さが、魅力になっています。
そしてその鈍感さはたまに半吸血鬼の日翠を困惑させますが、二人の掛け合いはラブコメちっくでコミカルで楽しいです。もちろんその中にはきゅんも。そして吸血ならではのどきっ!も。
大正時代の用語の選び方も好きで、地の文を読んでいても、レトロ可愛さがあって素敵です。
少しずつ花咲く恋の模様。この先どうなってしまうのか、続きもお待ちしています!
時は大正、レトロな時代背景。
描写も雰囲気も大正ロマンがあちこちから香る作品ですが、さらに極めつけはヴァンピール(半吸血鬼の意味)の存在です。
萌えます。
こうした世界観がすきな方にうってつけの物語。
主人公の女性は、女としては生きづらい制約の多い時代で、今でいう高校生の藍川璃世(りよ)。こよなく恋愛小説を愛する、かわいらしい子です。
その相手が、永倉日翠(ひすい)。大変な財産家で、名家でもある家の息子なんですが、実は半吸血鬼の血をもっています。
日翠に家に嫁ぐことになった璃世は、これまでの人生とはまったく別の世界を、それこそシンデレラのように経験することになります。
そこには困難も待ち受けているんですが、それも楽しみです。内容はぜひ、本文で。
ひとりでも多くの方に、この物語を読んで、ほっこりしてもらいたい。そんな素敵な作品です。
吸血鬼の青年が、乙女の血ではなく心に惹かれる――🫧💌
青木桃子先生の『帝都ヴァンパイア浪漫譚』は、“なんちゃって大正時代”というユーモラスな設定の中に、吸血鬼と人間の間に芽生える繊細な恋心を描いた和風ファンタジーです🩸🌸
舞台は近代化の波が押し寄せる帝都から遠く離れた港町。丘の上に建つ古びた洋館には、異人の美青年が住んでいるという噂が広がっていました🏰✨
しかし、吸血鬼の血を引く永倉日翠は、乙女の血を吸うことに強い抵抗を抱いています🎩🌙
「他者を傷つけたくないという優しさと、自分らしさを守ろうとする意志」🫶🦇
幻想と優しさが交差する、大正風純愛ファンタジーです🦇💘📖