㉙第1回最高得点:作品「大正ギャル革命」:作家『麦茶亭烏龍』を語る話

※最初にお断りしておきますが、これはあくまで私個人の感想・体験に基づく意見です。


最近、自分なりの試みとして「AIに一話を批評させる」自主企画を始めました。

AIには特別に厳しめの評価基準を設定しており、大抵の作品は辛口の点数がつくのですが……そんな中で、85点という高得点を叩き出した作品が現れたのです。


その作品こそ、麦茶亭烏龍さんの『大正ギャル革命』第一話。

この自主企画では、点数が最も高かった作品をここで取り上げる事にしました!

今回はこの「開幕一話」の魅力を、私とAIの視点で語ってみたいと思います。(本人への許可は取ってます)


🔥一話目から、革命的にカッコよく、洒落ていて、唯一無二。


この作品の魅力を一言でまとめるならば、こうです:

「思想」を“ギャル”でぶん殴った痛快さ。


それも、大正十三年の帝都・東京という、まさに「思想」が街角に転がっていた時代において。



🌟魅力①:大正×ギャルという、異端かつ鮮烈なミクスチャー

舞台は、銀座四丁目。

馬車とT型フォードが行き交い、ジャズピアノが流れ、香水が漂い、誰もが“思想”をまとって歩いている街。


そんな時代に、関西弁のギャル女学生・綾小路千登勢が登場します。

彼女のツインテールとリボンは、まさにモダンというより未来。

その浮きっぷりが、むしろ最も尖った存在としての輝きを放っているのです。


「かわいいは正義」どころではない。

「かわいいで正義を書き換える」のです。



🌟魅力②:“思想”の時代に、「かわいい」で殴り込むカタルシス

この時代には「共産主義」「国家主義」など、いかにも重たく硬い思想が飛び交っています。

そんな中、彼女はこう言い切ります:


「“かわいいって思える自分でおりたい”。それが一等、大事やろ。ちゃう?」


これは、もはや自己表現の域を超えています。

ただのファッションではない。生き方そのものが、時代へのカウンターになっているのです。



🌟魅力③:千登勢のキャラクターが圧倒的に光る

鋼鉄扇を懐から取り出し、思想団体に向かって叫ぶ言葉――


「さあ、戦争や! 大正ギャル革命、開幕やで!!」


ここで読者の心を掴まれない人、いるでしょうか。

「ギャル的イデオロギー」という言葉の響きだけで、もう一本哲学書が書けそうです。



🌟魅力④:芹沢拙の存在が深みを加える

皮肉屋の文学少年・拙(せつ)は、千登勢の腐れ縁であり哲学の担い手。

ニーチェ全集を持ち歩き、物静かな理屈屋の彼が、彼女の突飛な行動に少しだけ怯えながらも、尊敬のような視線を向ける――


「君は、やはり怖いね。」


この一言に、千登勢の正義と狂気がにじみ出ます。

凸凹コンビによる革命譚という構図に、読者は抗えない魅力を感じてしまうはずです。



🌟魅力⑤:開戦宣言の圧倒的カタルシス

「ギャル的イデオロギーの本質はな、“やる時はやる”や。」


この一言で、読者の背筋が伸びます。


“かわいい”は逃避でも無責任なポーズでもない。

それは、選び取る強さであり、時代に対する姿勢なのだ――


その信念が、金の扇が光る一瞬にすべて集約されているのです。


🏆総じて

一話だけで、映画の冒頭十分のような密度と完成度を誇るこの作品。


そして余談ながら、作者の近況ノートもまた洒脱でユーモアに富んでおり、まるで落語家の口上のように読者を惹きつけます。

作品の内外にわたってセンスが光る、まさに“異才の革命”と言っていいでしょう。



以下作品リンクとなります。


https://kakuyomu.jp/works/16818792435830813596/episodes/16818792435831481599

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