【連作短歌】うんこの歌

山本倫木

うんこの歌

万有の惹き合う力に従って 広野に落つる牡牛のうんこ




輝ける宝玉のごとき甲虫や その名を示し糞を転がす




彼の糞 我にとっては馳走なり 後に残れる我の糞塊




ヒトの目に映らぬ小さき我々の生きる糧なり 虫の糞塊 




肥沃なる土地に気づきし人の子や 土を耕し種籾を蒔く




草も肥え牛馬育む強き土 たわわに実る秋の田畑




代謝して後に残りし物なれば 酒精は即ち酵母のうんこ




秋祭り 濁れる酒を酌み交わし夜が更けるまで人の営み




食い過ぎて夜中にふっと目を覚まし どこぞに落ちるわたしのうんこ




あおぎ見る夜に輝く天の川 地球を巡る生命の輪廻


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【連作短歌】うんこの歌 山本倫木 @rindai2222

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