【ファンタジー短歌】奪われた翼
杉野みくや
奪われた翼
「退屈だ」
自由を奪われ ごねながら
お城の外に あこがれる日々
満月の 夜に堂々 やってきた
「今宵はあなたを いただきましょう」
連れ去られ 夜空を華麗に 駆け抜ける
お城も人も まるでおもちゃみたい
「怪盗よ なぜ私を さらったの?」
「どの宝石よりも 美しいからさ」
野原越え 山を越えて 海を越え
雨をしのいで 星空眺め
どんなときも あなたがそばに いてくれて
こんな日々が 続けばいいのに
でも神は 耳をふさいで 知らんぷり
追いかけられて 追い詰められて
雨の中 生まれ故郷に 送られる
断頭台には あなたの姿が
罪人と 指をさされて 首切られ
どうしてあなたは 笑っていたの?
満月が 照らすナイフと あかい海
もどらぬあなたが 涙に溶けてゆく
【ファンタジー短歌】奪われた翼 杉野みくや @yakumi_maru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます