子守唄は血で紡がれ、三度目の死産（ウブゴエ）

新人看護師が配属された古い小児科病棟は、深夜22時45分がループする呪われた空間だった。不気味な先輩看護師、謎めいた少年、空室から鳴るナースコール、そして天井を這う顔のない少女の怪異。やがて彼女は、病院地下に存在する古い社と、そこで行われてきた蜘蛛の神への生贄儀式の真相を知る。過去の犠牲者の霊に導かれ、自身が新たな「器」として狙われていることを悟った主人公は、呪いの連鎖を断ち切るべく、巫女と化した先輩や神の依り代の少年と対峙する。壮絶な抵抗の末、儀式を破壊しようとするが、自身もまた呪詛に取り込まれ、新たな形でループが続くことを暗示して物語は終わる。