さんぱち

十五年の人生を日陰に潜み、息を殺して生きてきた高校生・藤山葵は、お笑いをこよなく愛する同級生・春川笑咲に漫才コンビの結成を迫られていた。普通に生きたい彼は、はた迷惑な申し出だと思い断っていたのだが、とある人物に言われた言葉に心を動かされ、彼女の所属する『漫才研鑽会』略して『漫研』に入部することになってしまい―――。
これは根暗な彼の成長譚―――に見せかけた、ただの学園ラブコメディだ。