枝の上の子猫

あらすじ
　小学生だった千尋は子猫を拾った。
　だが母は飼うことを許さなかった。家出同然に彷徨っているところに幼なじみの翔が来て子猫を引き受けてくれた。
　今ここにいるのは私の願いを叶えてくれる人なんだ、と千尋は思う。
　大人になった二人は同棲している。
　翔は唐突に声優を目指していきなり市役所を辞めた。声優スクールに通っているが、今一つ伸び悩んでいる。
　千尋は身の回りの世話をすると同時に、収入のない翔のために女を売っている。翔は千尋が身を削って稼いでくるお金で贅沢に物を買い、自堕落な生活をしていた。
　それでも千尋は信じている。私の願いを叶えてくれる人だ、と。
　千尋はアルバイト先のペットショップの店長とも関係を持ち、お小遣い、をもらっている。
　店にはときおり、業者と呼ばれている人が来…続きを読む