概要
生まれ変わって、お前の親友になりたい。
海街に住む中学生の恭介は、誰にも言えない秘密を抱えていた。誰にも言うまいと決めていたのに、同級生の遊里の引越しに抑えていた感情が溢れ出す。
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夏っていいですよね。突き抜けるような蒼穹と大きな入道雲。
沖合の波が金色に煌めいて、路面電車がゆっくりと通り過ぎて行く。
夏の描写って胸が踊りますね。思ったより、湿度が高くなってしまったので供養に。
この二人組も好きなので、いつか長編で書くかも。
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夏っていいですよね。突き抜けるような蒼穹と大きな入道雲。
沖合の波が金色に煌めいて、路面電車がゆっくりと通り過ぎて行く。
夏の描写って胸が踊りますね。思ったより、湿度が高くなってしまったので供養に。
この二人組も好きなので、いつか長編で書くかも。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!素晴らしい表現力
自然と風景が浮かび上がる表現力はもちろん、複雑であるはずの登場人物の心情を非常に上手く文章にされていると感じました。
膨大なインプットと、それを自分らしく変換しアウトプットするセンスがなければできない、宝積さん独自の表現力が光る作品だったと思います。
物語に大きな展開がなくても"おもしろい"と思わせることは、並の技術やセンスでできることではありません。
少なくとも僕には絶対できません(笑)
また全てを明らかにしないことで、読者に様々な想像を掻き立てさせる絶妙な書き方がたまりませんね。
今回ご縁があって、数ある宝積さんの作品から『鉄線花の咲くころに』を読ませて頂きました。
非常にお…続きを読む - ★★★ Excellent!!!青春の1ページにするにはあまりにも切なすぎる
舞台は海の見える町でしょうか。都会ではないが田舎にしては賑やかそうなそんなイメージ。懐かしいような新しいような情景と、さまざまな色彩に溢れた文章が美しいのです。
そんな景色に溶けるように、ふたりの少年が浮かび上がり、やがて物語を紡ぎ始めます。恭介と遊里。ふたりはまったく違う。けれども一緒にいると、パズルのピースがハマるようにしっくりくる感じ。そんなふたりに突きつけられたのは、別れ。遊里は東京に行くことになった、らしい。
思春期の男子の曖昧な距離感。
お互いに気付いているのかいないのか。
口を伝って出た言葉。
ふたりは友だち。
それ以上のなにか。
読み終えた後の余韻がじんと残る、素敵な作…続きを読む