概要
思うことができて、視ることはできない
優秀生徒だったイエドは、演舞の練習中の怪我をきっかけに不登校となった。級友で幼馴染でもあるユウエリマに不意を突かれるが、過去の言い合いがあって気まずいままのイエドは、平静を装うことにした。
しかし、その芝居がかった無感情は、イエド本人にも思いも寄らない自嘲を口にさせてしまい、ユウエリマを怒らせた。
もともと、疎遠になっていた二人を再び近づけさせたのは、――装うためではない、現実に訴える演技力を高め合う志を、共にしたことだった。
そのことを思い出したイエドは、再び志を新たにした。その矢先、自身の名の由来になった大樹にいざなわれる。
※――思いを巡らせても、実際に目で捉えることが難しい分野を取り上げます。夢、物語、奇術などの裏側を、作者の想像を織り込んで書こうと考えております。
「詩・童話
しかし、その芝居がかった無感情は、イエド本人にも思いも寄らない自嘲を口にさせてしまい、ユウエリマを怒らせた。
もともと、疎遠になっていた二人を再び近づけさせたのは、――装うためではない、現実に訴える演技力を高め合う志を、共にしたことだった。
そのことを思い出したイエドは、再び志を新たにした。その矢先、自身の名の由来になった大樹にいざなわれる。
※――思いを巡らせても、実際に目で捉えることが難しい分野を取り上げます。夢、物語、奇術などの裏側を、作者の想像を織り込んで書こうと考えております。
「詩・童話
勇気が試されています。送る側も、受け取る側も。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★ Good!曖昧模糊、されど、読み続けたい
敢えて星1つで、レビューをします。
世界観、物語の軸など、とても丁寧に作られたのだろうと、強く感じます。
けれど、
(わたしの読解力不足もあるのでしょうが)
物語の抑揚というか、盛り上がり所が伝わりづらく、じっくりと読み進め、また読み返さなければ、なかなか全体像が掴めませんでした。
海外文学に初めて触れた時のような。
脳内に浮かぶハテナマークと戦いながら、読み進めることになりました。
ですが、作品全体に漂う雰囲気というか。
静かな不安感、薄暗い希望、ぼんやりとした光と影……。
そういった、物語を形作っている空気感。
それがなんとも独特で、心に残り続けます。
もっと多くの人に触…続きを読む