曖昧模糊、されど、読み続けたい

敢えて星1つで、レビューをします。


世界観、物語の軸など、とても丁寧に作られたのだろうと、強く感じます。

けれど、
(わたしの読解力不足もあるのでしょうが)
物語の抑揚というか、盛り上がり所が伝わりづらく、じっくりと読み進め、また読み返さなければ、なかなか全体像が掴めませんでした。

海外文学に初めて触れた時のような。
脳内に浮かぶハテナマークと戦いながら、読み進めることになりました。

ですが、作品全体に漂う雰囲気というか。
静かな不安感、薄暗い希望、ぼんやりとした光と影……。
そういった、物語を形作っている空気感。

それがなんとも独特で、心に残り続けます。


もっと多くの人に触れて欲しい。

一読者としての身勝手な感想ですが、そんな思いを込めて、ここにレビューを残します。