感情解放プロジェクト

かつて、感情は色とりどりの光を放っていた。しかし、人類の争いをなくすため感情を抑制する装置が発明され、世界はモノクロームに染まった。
感情を色として視る能力【絶対感覚】を持つ画家のCOLORは、キャンバスに色彩を溢れさせカラフルな世界と繋がっていた。
しかし、モノクロームになった世界に絶望し、絵筆を握ることをやめた。失われた色彩を取り戻すことで、再び世界と繋がりたいと願っていた。
ある日、人工的に作られた感情を体験できる『感情結晶』と呼ばれる物質を取引している場面を目撃する。それは、感情抑制装置の開発者たちが密かに作り出した感情を操るための禁断の果実である事を知り、失われた色彩を取り戻す希望を見出す。
感情抑制装置が支配する社会で、喜びの黄金色、悲しみの深い青、怒りの赤を再び見つけるためCO…続きを読む