どこから始めようかな。好きな部分が多くて意外にも楽しかった。
・生まれ持つスキルばかりではなく、自力で学んだ技術に多く頼る事。
・周りの尊敬する大人たちの影響で将来は「何も縛られない冒険家」や「スローライフ」ではなく、面倒だけどやり甲斐ある為政者か公務員になりたい考え方。
・ヒロインは二人に抑えられる事。世界の美女が全て主人公の物みたいな態度じゃなくて良かった、マジで。彼女たちにも主人公ではない男子を恋愛対象として認識出来るんだ。
・女子ばかりではなく、むしろ男性キャラと絡むシーンが多め。
・勇者くんたちにも花を持たせられる事。
・ファンタジーなのに、どこか現代ラブコメのような要素があって不思議に親しみやすい。
・主人公は女子に手玉されるばかりではなく、ちゃんと彼女たちをエスコート出来る。かっこいい。
素晴らしいです。
こんな主人公以外のキャラにも気配りする物語がもっと欲しかった。
主人公が転生したキャラクターが「物語の黒幕」という事でキャラクターや何となくのストーリー背景、モンスター、アイテムなどゲーム知識はあるものの「黒幕」とは「ストーリーの裏側」で活動していた存在なので「原作の彼が何をしていたか」の詳細は主人公の「魔剣」の能力を含め主人公自身すら分からないまま地道に努力を重ねてバッドエンドを回避しようと分かる範囲で最大限努力して奮闘するストーリーです
他作品ではほぼゲームの全部の背景を理解していて立ち回る事が多いですが、この作品は主人公も詳細が分っていない分先の読めない作品に仕上がってます。ヒロインとの恋愛要素も癒されますし「え?このキャラクターが何か怪しさ出して来たんだけど…」などと本当に先が気になり、イッキ読みしてしまいます。また「布石」に該当する文の上には「'」がふられている事が多く読み進めていくと「あ!確かあの話の会話で…」と布石が出てきた話まで読み返してみたくなることは確実でしょう