期せずして、クリアしたゲーム世界に転生することになった椎名蓮。ただし、ゲームの主人公ではなく、その裏切り者レン・アシュトンとして。
不幸な運命を回避するため、幼いときから努力を重ねていくレン。結果、頭角を現すことに。
ただ、ゲームとは違って全体を把握できないせいもあってか、アクシデントに対して、完全な対処ができない状況が続く。けっして結果が見えた楽勝人生ではなかった。
それどころか自分の行動によって、いつしか歴史が変わっていく。ゲームで知り得た話とは異なり、より緊迫感が増していく状況に。はらはらどきどき展開の連続。
戦闘シーンも緊迫感があり、先へ先へとどんどん読み進めてしまいます。
ヒロインも幼いながらも理知的で、鈍感主人公との間にラブコメチックな勘違いシーンなんかもあったりして。
いろいろと想像を掻き立てられるストーリー展開が読み手の考察を誘う。なによりも構成力の秀逸さが光る作品です。