人間として生きるために。二人の男が暗部に挑む!

炎のように熱血なエヴァンと、氷のように冷静で毒舌なレジーニ。
二人は“メメント”と呼ばれる異形を退治するものだ。
軍に正式依頼されることなく退治する二人の功績を、世間が知ることは無い。
生きるか死ぬかの二択しかない人生に、〝自由〟などありはしない――。

メメント討伐部隊の計画のため、人の手で強化された戦闘員・〈マキニアン〉。
エヴァンは、そのマキニアンの一人だった。しかしコールドスリープされ、解放された時には10年の時が経っており、所属していた組織は滅んでいた。

自由になった今、彼女が欲しいと思っていたエヴァン。そんな彼の向かい側に、アルフォンセという女性が引っ越してくる。
最悪なファーストコンタクトをしてしまったものの、アルフォンセと距離を縮めていくエヴァン。だが、彼女はなにやら秘密があり、しかも攫われてしまう。そいつらはどうやら、エヴァンを知っているようで――?

そしてレジー二にも、悲しい過去があるようだ。

「軍も〈イーデル〉も、俺たちマキニアンを兵器としてしか見てなかった。俺たちは人間だ、道具じゃない」

人間として生きるため、決して日向に当たることの無い彼らがたどり着く真相とは。